香川が2大会連続のW杯へ。西野監督はコンディション不良の10番をどう見ていたのか

2018年05月31日 松尾祐希(サッカーダイジェストWEB)

「昨日の試合でも彼らしいプレーもいくつか見られました」(西野監督)

西野朗監督は香川を本大会行きのメンバーに加えたが、果たしてどのような起用となるのだろうか。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

 5月31日、ロシア・ワールドカップに挑む23名のメンバーが決まった。
 
 16時から行なわれた記者会見では、田嶋幸三会長、関塚隆技術委員長に続き、西野朗監督が挨拶を行なった後に選手の名前を読み上げた。その後、西野監督は質疑応答に対応。注目を集めていた香川真司の選出理由について言及した。
 
 まず、西野監督は「香川に関しては5月に入ってヨーロッパで直接会ったが、その日が彼にとってはコンディションが良くない日だった」と欧州視察に訪れた際、左足首を負傷していた香川の状態に問題があったという。「これは間に合うのかなという気は、確かにしていました」と、本大会に向けて大きな不安があったことを明かした。
 
 しかし、香川はブンデスリーガの最終節・ホッフェンハイム戦で3か月ぶりに戦列復帰。「制限はありましたけど、ゲームに出られるようになった」ことで、西野監督は合宿に呼ぶ方針を固めた。

 21日から始まった合宿や30日のガーナ戦でも状態が上がってきていることを確認。「キャンプの中でも上がってきていましたし、昨日の試合でも彼らしいプレーもいくつか見られました。よくなっていると思います」と西野監督は語り、本大会のメンバーに含める決断を下した。
 
「中盤のオフェンシブでも彼の独特の感覚、センスというのは高まっていくのではないかと思います」とは指揮官の言葉。攻撃力に大きな期待を懸けられている香川は、本番までにさらに状態を上げていくことができるのだろうか。

取材・文●松尾祐希(サッカーダイジェストWeb編集部)

【日本代表PHOTO】ロシアW杯本大会に臨む登録メンバー23人
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