５月28日、千葉県内で明後日に迫ったキリンチャレンジカップ・ガーナ戦に向け、トレーニングを行なった日本代表。この日は今合宿中初の非公開練習となり、冒頭の15分のみをオープンにする形で実施した。
 
　練習序盤のウォーミングアップでは、右太ももを痛めている乾貴士も元気な姿を披露。トレーニング後に足の状態を聞かれると、「すごくいいです。ベストの状態に戻ってきているので、あとはゲーム感覚。そこもそんなに離れていないので、問題ないかなと思います」とかなり回復してきたとした。
 
　ただ、前日までは別メニューだっただけに、不安が残るのも事実。28日も非公開後に行なったゲーム形式の練習には参加していないと本人はいう。戦術練習などはメンバーから外れ、対人プレーはまだ出来ていないのが現状だ。
 
「監督とそこまでまだ話をしていない」と乾が言うように、西野朗監督がガーナ戦の起用をどのように考えているかは不透明ではある。それでも、明後日のゲームに対して意欲は十分だ。

「全然間に合います。あれだけ走れているので、状態としてはまったく問題ない。対人プレーに関しても、ビビっていても仕方がないのでやれると思っています」
 
　起用が想定されている３‐４‐２‐１のシャドーのポジションに関しても、ピッチ外から自分なりに分析。「良い距離感でできれば一番いい。あとはパススピード。自分で突破できるのが一番楽ですけど、パススピードをあげるのであれば自分たちがフリーになる場面は増やさないといけない」とイメージを膨らませている。
 
　果たして、乾はガーナ戦に間に合うのか。日本随一のテクニシャンは、自分の気持ちを奮い立たせながら虎視眈々と出番を窺っている。

取材・文●松尾祐希（サッカーダイジェストWeb編集部）

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