ファンは残留を望んでいない? 「C・ロナウドを慰留すべきか」の現地紙アンケートに7割近くが「NO」

2018年05月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

「退団はしないだろう」との意見がほとんど。

その後、残留を匂わす発言も飛び出したが、「C・ロナウド時代」の終焉を望んでいるファンも少なくないようだ。(C)Getty Images

 チャンピオンズ・リーグ(CL)で3連覇という偉業を達成したことに賛辞が寄せられているのは間違いない。だが一方で、リバプールとの決勝後の発言により、クリスチアーノ・ロナウドのレアル・マドリーでの今後が注目を集めているのも確かだ。

 C・ロナウドが退団を仄めかしたのは、これが初めてではない。フロレンティーノ・ペレス会長も、今回の発言に対して、「いつも彼のことが騒がれるけど、最後はなにも起きない」と返している。

 そして、この会長のコメントも影響してか、スペイン紙『Marca』のアンケートによると、サポーターの中でも「最終的に退団はしない」と考えている人のほうが多いようだ。

 C・ロナウドの発言を受けて『Marca』紙は、「C・ロナウドは退団すると思うか」「発言のタイミングは適切だったか」「不満を抱く理由はあるか」「マドリーは慰留のために努力すべきか」「売るならいくらか」の5項目についてアンケートを実施した。

 約8万人のユーザーが回答したスペイン語版で、「C・ロナウドが退団すると思うか」に「イエス」と答えたのは48%で「ノー」が52%と、わずかだが残留の予想が上回った。また、4000人強が回答した英語版では、「イエス」が34%、「ノー」が66%と、こちらは"残留派"が大きくリードする結果となった。
 
 一方で、CL3連覇という偉業を成し遂げた直後に、世間を騒がせる発言をしたことは不評を買ったようだ。スペイン語版で89%、英語版で77%のユーザーが、「タイミングは適切だったか」の問いに「ノー」と答えている。そして「不満を抱く理由はあるか」との質問にも、スペイン語版で79%、英語版で62%が「ノー」と回答。C・ロナウドはマドリーに満足すべきと考えるファンが多いようだ。

 もっとも興味深かったのは、「慰留のために努力すべきか」という質問。英語版では68%が「イエス」と答えたのに対し、スペイン語版では同じ68%が「ノー」と回答したのだ。スペイン語圏のファンは、9年続いたC・ロナウドの時代に、もはや終止符を打ってもよいと考えているのかもしれない。

 では、仮に契約を3年残すC・ロナウドを売却するとしたら、マドリーはどれくらいの移籍金を狙うべきなのだろうか。歴代最高額は、周知のようにネイマールの2億2200万ユーロ(約289億円)だが、そのネイマールがまだ26歳であるのに対し、C・ロナウドはすでに33歳とキャリアの終盤に差し掛かっている。

 スペイン語版では、31%が「2億ユーロ(約260億円)以上」と回答。「1億ユーロ(約130億円)未満」が24%で次に多く、「1億5000万ユーロ(約195億円)から2億ユーロ」が23%、「1億ユーロから1億5000万ユーロ」が21%だった。

 英語版では「2億ユーロ以上」が34%、「1億ユーロから1億5000万ユーロ」が30%。「1億5000万ユーロから2億ユーロ」が19%で続き、「1億ユーロ未満」は17%となっている。

 C・ロナウドの発言を受け、その去就は世界中で議論の的となっている。アンケートの結果も、さまざまな考えが反映されていると言えるだろう。はたして、C・ロナウドはどのような決断を明かすつもりなのか。発表の瞬間が待たれる。
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