「明日は地球に降り立たないで」「正直、憂鬱だった」――サッカー界の注目コメント集

2018年05月28日 遠藤孝輔

「彼は宇宙人」継続して異次元のプレーを見せるメッシを称賛。

4月21日のコパ・デル・レイ決勝はメッシの1ゴールを含む大量5得点を奪われ、バルサに完敗。さらに6日後の35節レバンテ戦にも敗れると、モンテッラはセビージャの監督を解任された。(C)Getty Images

≪注目のコメント①≫
「明日は地球に降り立たないで」
ヴィンチェンツォ・モンテッラ(前セビージャ監督)
 
 メッシは人間を超越した存在――。そうした声にイタリアの智将も同調しているようだ。コパ・デル・レイ決勝というビッグマッチを翌日に控えた会見で「彼は宇宙人」と前置きしたうえで、ユーモアたっぷりにこの一言。ただ、指揮官の願いも虚しく、稀代のレフティーに1得点を許したセビージャは0-5という衝撃のスコアで敗れ去った。

 
≪注目のコメント②≫
「正直、憂鬱だったよ」
発言者:マイケル・キャリック(マンチェスター・U/元イングランド代表)
 
 国を代表する栄誉を誰もが誇りに思っているわけではない。このベテランMFもそんなひとり。2006年、2010年のW杯メンバーに選出されたが、レギュラー陣の牙城を崩せずに2大会で計1試合の出場に留まった。それゆえFAには「もう選ばないでくれ」とリクエスト。なかなか出番に恵まれない中、遠征に帯同するのがとりわけ辛かったようだ。
 
≪注目のコメント③≫
「私にとって最も大切なのは、フットボールで築いた友情だ」
発言者:ジュリオ・セーザル(フラメンゴ/元ブラジル代表)
 
 2009-2010シーズンにインテルの3冠達成に尽力するなど、輝かしい実績を残した元セレソンの名GKが現役ラストゲームに臨んだ。そのアメリカMG戦で2-0の完封勝利に貢献した後のコメントだ。金や名誉ではなく、友人との絆――。同じ時代を戦った僚友ファンが人目を憚らずに涙していた事実が、この言葉に偽りがないことを物語っていた。

 
≪注目のコメント④≫
「まるで戦争のようだったね」
フィリップ・ネビル(イングランド女子代表監督)
 
 ユナイテッドのOBが振り返ったのは自身の古巣と、先頃、退任が発表されたヴェンゲル監督の指揮するアーセナルがイングランドの覇権を分け合っていた時代だ。当時の両チーム間には「プレミア史上最大のライバル関係があった」と熱っぽく語り、その熾烈な鍔迫り合いを戦争に例えたのだ。
 
文:遠藤孝輔
 
※ワールドサッカーダイジェスト2018.5.17号より加筆・修正
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