ガーナ戦はスタートから3バック? キャプテン長谷部も「今のこの練習の感じでは…」

2018年05月27日 長沼敏行(サッカーダイジェストWeb編集部)

「3バックでチャレンジするのかな」と長谷部

所属チームでも3バックを採用する長谷部だけに、本人はシステムの変更にも違和感なく取り組めているという。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

 連日公開トレーニングが続く日本代表は5月27日、この日も戦術トレーニングを行ない、西野スタイルの一端を垣間見せた。

 ウォーミングアップのあと、5人一組でのパス交換やフィジカルトレーニングなどのメニューを消化した後に行なわれた10対10の戦術トレーニング。長谷部誠や吉田麻也、槙野智章ら主力組が含まれたディフェンスラインは、昨日に引き続き3バックで臨んだ。長谷部を中心に右に吉田、左に槙野という組み合わせで、両ウイングバックは右に酒井宏樹、左に長友佑都。さらに、長谷部を中央に、右に吉田、左に昌子源、右ウイングバックに原口元気、左に長友という形も試している。

 また、この10対10のあとには、3バック+ウイングバックの面々が手倉森誠コーチのもとで、ラインのスライドや中盤で浮いている選手へのアプローチの掛け方など、細かい指導も受けた。まさに、ハリル時代の4バックから3バックへと完全移行したかのような印象も受ける、大きな変化が起きている。

 そんななか、当事者の長谷部本人もガーナ戦は3バックで行くのでは?と記者から問われると、「今のこの練習の感じでは、スタートから3バックでチャレンジするのかな」と感じる部分もあるという。
 
 ただし、「監督もあまりフォーメーションにこだわり過ぎず、形にこだわるよりはフレキシブルにやっていこうとよく言っているので、そういうなかで、自分自身の役割は大きい」という自覚も持っている。もちろん、これまで戦い慣れた4バックというシステムも臨機応変に使い分けていくということだ。

 とはいえ、本大会までテストマッチは3試合と限られているなか、3バックもいち早く試しておかなければならない。30日のガーナ戦のキックオフを、長谷部を中央に据えた見慣れない3バックで迎えたとしてもおかしくはないだろう。

取材・文●長沼敏行(サッカーダイジェストWeb)
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