イニエスタがＪデビューを待たずに、粋な計らいを見せたかつての８番と共演した。

　５月24日にバルセロナからJ１ヴィッセル神戸に移籍することが発表され、東京都内のホテルで記者会見を行なったアンドレス・イニエスタ。世界屈指の超名門クラブで攻撃を牽引してきた男が、今度は神戸のクリムゾンレッドのユニホームに身を包んで姿を現わした。

　記者会見から２日後の26日、イニエスタは新たな本拠地・ノエビアスタジアム神戸で行なわれた自身のウェルカムイベント『Bienvenido ANDRÉS INIESTA』に登場。そして、三木谷浩史会長が自身のツイッターで明かしていたように、直接連絡を入れて礼を述べた三田啓貴から譲り受けた８番のユニホームに袖を通した。（Ｊリーグの規則上、シーズン中に背番号を変えることはできないが、一部報道によるとルール改正の可能性がある。）

　背番号の一件でイニエスタが三田と直接やりとりしたエピソードは話題を呼んでいるが、この話にはさらに続きがあったようだ。

　26日の昼過ぎに三木谷会長が自身のツイッターに動画を投稿。そのつぶやきによると、自身のウェルカムイベントの前にクラブハウスへ足を運び、新しいチームメイトやスタッフと初めて顔を合わせていた模様。その際に、背番号８を譲る粋な計らいを見せた三田とのパス交換が実現したのだ。

　イニエスタはジーンズにポロシャツというラフな装いながらも、三田のパスをしっかりと右足でトラップ。華麗な足裁きでボールを受けると、正確無比な右足のインサイドキックで三田の足元に付けてみせた。

　この投稿にはサポーターたちも即座に反応。「ミキティ最高！」「胸アツ！」という言葉で新旧の８番が魅せた妙技に歓喜の声を挙げた。

　イニエスタのＪデビューは最短で７月22日の湘南戦となるため、ふたりの共闘はまだ先かと思われていた。しかし、思わぬ形で実現したセッションは、多くの反響をもたらしている。