川島永嗣はチームをどのように結束させるのか? コミュニケーションの重要性を説く一方で…

2018年05月26日 松尾祐希(サッカーダイジェストWEB)

持論を語った川島。そのなかで強調したのは…

合流初日から軽快な動きでコンディションの良さをアピールした川島。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

 5月25日に川島永嗣(メス)が日本代表に合流した。

 2度のワールドカップ出場や長きに渡って欧州でプレーをした経験を持つ守護神は、練習後に西野朗監督のもとでリスタートを切った現在のチームについて言及。「今の状況のなかで心配がない人は逆にいないと思う。この状況に立たされたなかで、自分たちは最大の結果を求めるために努力をしないといけない」と気を引き締め、本大会での躍進を誓った。
 
 川島が言うように、ここからチーム力を大きく伸ばすための作業がスタートする。では、勝利を掴むためには何が必要なのか。川島の口から出てきたのは、キャプテン・長谷部誠と同様にコミュニケーションの部分だ。
「コミュニケーションを取りながら、それだけではなく、勝つために何が必要なのかを本音で言い合わないといけない。そういうところが大事になってくる」と言い、単に言葉を交わすだけではなく、話すのであれば選手同士が本心でぶつかるべきだとした。

 ただ、川島の見解では、コミュニケーションが意味を持ったものにするのは簡単ではないという。何故ならば、話すことで問題が簡単に解消されるわけではないからだ。「話せば解決するわけではない。話したうえでそれをピッチでどれだけ表現できるか。それがコミュニケーションの本当の意味だと思う」と持論を語り、グラウンドで結果を出してこそ、会話に意味が出ると考えている。

 日本代表は3月のベルギー遠征で1分1敗と結果が出ず、4月にはハリルホジッチ前監督が解任。西野監督が新たに指揮官の座に就いたが、本大会に向けて大きな不安を抱えているのは間違いない。「本当にピッチの上でやれるのは選手だけ。そこは選手が責任と覚悟を持ってやっていかないといけない」とは川島の言葉。百戦錬磨のベテランは残された時間で仲間たちと向き合い、意見を言うことに躊躇するつもりは一切ない。
 
取材・文●松尾祐希(サッカーダイジェストWeb編集部)

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