イニエスタ退団による「大きな空虚感」を嘆くD・スアレス…「彼の穴を埋めるのはどの選手にとっても不可能」

2018年05月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

「自分の立ち位置を固めたい」と抱負を語る。

イニエスタの後継者になれるのか。入団3年目を迎えるデニス・スアレス(背番号6)の、進化に期待したい。(C)Getty Images

 アンドレス・イニエスタのヴィッセル神戸への移籍が正式に発表された。バルセロナは真剣にイニエスタの穴埋めを考えていかなければいけないが、その後継者候補のひとりと言われるデニス・スアレスは、偉大なる先輩の代役にはなれないと話している。

 スペイン紙『Marca』によると、D・スアレスはイニエスタの退団で「サッカーの面でも、個人的にも、人としても、キャプテンがいなくなって大きな空虚感が生まれている」と述べた。

「レジェンドとして記憶されるだろう。サッカー面での損失は計り知れない。彼は長くクラブに在籍していた人だし、ピッチでとても重要なレガシーを残してきたからね。人としても、ロッカールームからキャプテンがいなくなるんだ。ただ、僕らは彼にとっての最善を願っている。彼はそれにふさわしい人だからね」
 
 2016年夏にバルサに復帰してから2年。イニエスタからなにを学んだかを問われると、D・スアレスは「たくさんのことを教わった」と、同じポジションの先輩に感謝した。

「練習中、細かい部分での技術向上をめざし、彼がどんなことをしているかを、僕は近くでずっと見てきた。彼の抜けた穴を埋めるのは、どの選手にとっても実質的に不可能だと思う。だけど、僕らはその難題に挑むつもりだよ」

 リーガ・エスパニョーラで先発出場4試合にとどまったD・スアレスも、その一員となることが期待される。D・スアレスは「もちろんもっと出たかったし、自分のプレーには満足していない。良い時と悪い時とがあった」と、来シーズンの"リベンジ"を誓った。

「来シーズンは僕にとって非常に重要でエキサイティングなシーズンになると思う。3年目だし、完全に自分の立ち位置を固めていきたい」

 もちろん、チームとしてもさらなる向上を目指さなければいけない。リーガとコパ・デル・レイの2冠を達成し、「とても良いシーズンだった」としつつ、D・スアレスは来シーズンへの意気込みを語った。

「2冠を繰り返し、さらにチャンピオンズ・リーグも制して3冠が獲れるといいね」

 日本へと旅立ったイニエスタを欠く来シーズンのバルサは、どのような戦いを見せてくれるのか。
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事