西野ジャパンはどう変わった? 愛弟子の宇佐美が明かす“コミュニケーション”の円滑化

2018年05月23日 松尾祐希(サッカーダイジェストWEB)

「通訳を通さなくていいというのは、良いことしかない」(宇佐美)

練習中からスムーズなやりとりが見られ、しっかりとコミュニケーションが取れているようだ。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

 5月30日のキリンチャレンジカップ・ガーナ戦に向け、21日から国内合宿をスタートさせた日本代表。現在はロシア・ワールドカップに備えるべく休養を取っている選手がおり、22日も海外組10名によるトレーニングとなった。そのなかで気になるのは新生・西野ジャパンのチームの雰囲気だが、選手たちは楽しそうにボールを蹴っている印象だ。
 
 現在のムードを作り上げている要因について、西野朗監督からG大阪時代に指導を受けた宇佐美貴史(デュッセルドルフ)は前体制からの変化を挙げた。
 
「楽しさを持ちながらやれている」と明かした宇佐美がもっとも変化を感じているのは、監督と選手間のコミュニケーションだ。「監督、テグ(手倉森誠コーチ)さん、森保(一コーチ)さんなどいろんな人がコミュニケーションを取ってやっている。まだ2日目ですけど、凄い良い状態でやれている」とし、通訳いらずの西野体制下ではスムーズに言葉が交わされていることを明かした。
 会話が円滑になった理由を宇佐美は、通訳を介さなくて済む状態になったことが大きいという。
 
「人を通すことで表現は変わりますし、そのままダイレクトで受け取れることとかその時のテンション。その時の状況として一番適した言葉でダイレクトに入ることは大事。通訳を通さなくていいというのは、良いことしかないと思います」
 
 以前の代表チームはハリルホジッチ前監督と選手の間に通訳を挟んでいた。意図は理解できるが、細かいニュアンスや感情が伝わってこない。そういう難しさが無くなった状況が今の雰囲気を作り出している一因だろう。
 
 やりとりがスムーズになったことを歓迎した宇佐美。現状では全体ミーティングなどはまだ開かれていないが、全メンバーが揃った時にコミュニケーション力の価値はさらに大きな意味を持つはずだ。

取材・文●松尾祐希(サッカーダイジェストWeb編集部)

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