「行くなユウト!」「絶対に残ってくれ!」ガラタサライ戴冠の殊勲者、長友佑都に“2800件の祝福&嘆願”が!

2018年05月20日 サッカーダイジェストWeb編集部

「いろんなものを犠牲にしてきたから」

チームメイトたちと優勝の喜びを分かち合う長友。セレブレーションは夜通し続いた(写真は公式ツイッターより)。

 イスタンブールの熱狂が覚めやらない。
 
 5月19日に行なわれたトルコ・シュペルリギ最終節、ガラタサライは敵地でのギュズテペ戦を1-0でモノにし、3シーズンぶり21回目のリーグ制覇を達成した。同リーグ最多優勝回数を更新し、来シーズンのチャンピオンズ・リーグ本戦にもストレートイン。凱旋したクラブハウス周辺では5万を超えるサポーターが出迎え、日曜日には祝勝イベントが盛大に開催される予定だ。
 
 15戦連続フルタイム出場を飾った日本代表DF長友佑都は、バフェティンビ・ゴミスへの鋭いクサビのパスで決勝PKを誘発するなど、この日も積極果敢なパフォーマンスを披露した。試合直後から自身のツイッターとインスタグラムを随時更新。ロッカールームでの歓喜やチームメイトとの2ショットを惜しげもなく公開し、ファンを大いに喜ばせている。


 
 優勝にあたってはこんなメッセージを寄せた。
 
「キャリア初のリーグ制覇!
興奮抑えられんわ。
優勝するためにここに来たから。
いろんなもの犠牲にしてきたから、
迷惑かけた妻に1番にお礼伝えたいね。
そして僕の決断を信じて応援してくれたみなさん本当にありがとう」
 
 今年1月末にインテルから電撃移籍。長友が出場した15試合の戦績は11勝1分け3敗で、最後は6連勝で頂点を掴み取った。加入以前からガラタサライは優勝争いに絡んではいたが、長友がピッチ内外で与えた影響は大きく、全国紙のベテラン番記者は「ナガトモがチームに活力をもたらした。MVPに推してもおかしくはない」と称えたほどだ。クラブ首脳部とファティフ・テリム監督の評価もすこぶる高く、ムスタファ・ゼンギス会長は「かならず完全移籍を実現させる。いまや我々にとってなくてはならない存在だ」と言い放った。
 
 インテルとは半年間のレンタル契約で、買い取りオプションは付帯していない。当初の買い取り額は300万ユーロ(約3億9000万円)と見られていたが、インテル側が値段の吊り上げを画策したため、ガラタサライ側が態度を硬化。現在の提示額は600万ユーロ(約7億8000万円)前後と言われている。インテルは日曜日のセリエ最終節でチャンピオンズ・リーグの出場権獲得に挑む。もし成功すれば莫大な収入が見込めるため、来シーズンの補強計画に光明がさし、長友の売却もスムーズに進むかもしれない。そこにはファイナンシャル・フェアプレーなども複雑に絡んでいるという。
 

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