【チェルシー×マンU展望】ロイヤルウェディングの裏でのFA杯決勝! 悔しさを晴らすのはどちらか

2018年05月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

絶縁関係の両指揮官の“舌戦”からも目が離せない。

イングランド・サッカー界のシーズンを締めくくる一戦となるFAカップ決勝。どちらに軍配が上がるだろうか。 (C) Getty Images

FAカップ決勝
チェルシー ― マンチェスター・ユナイテッド
5月19日(土)17:15(日本時間5月20日1:15)キックオフ/ウェンブリー(ロンドン)

 今シーズンを締めくくる一戦は名門の意地がぶつかる好勝負が期待できそうだ。

 ホーム扱いのチェルシーは、昨シーズンも決勝まで勝ち進みながらも、宿敵アーセナルに1-2で敗れていたため、今回の決勝は、まさにリベンジマッチという位置づけになる。さらに言えば、ディフェンディングチャンピオンとして臨んだ今シーズンのプレミアリーグで、低調なパフォーマンスに終始し、CL出場権を逃す5位フィニッシュという悔しさをシーズン最終戦でしっかりと晴らしたいところだ。

 一方のマンチェスター・Uにとっても負けられない一戦となる。

 プレミアリーグの覇権を"隣人"のマンチェスター・シティに譲ったシーズンは、国内との二冠を目指したチャンピオンズ・リーグでも決勝トーナメント1回戦で姿を消し、ノーインパクトに終わったうえ、さらに宿敵リバプールが決勝まで勝ち進むという悔しさにまみれたものとなっている。それだけにチェルシーを下し、是が非でも、アーセナルと並ぶ大会史上最多の13度目の優勝を成し遂げたいはずだ。
 

 また、このカードでは両チームの指揮官の顔合わせにも注目したい。

 今年1月4日の記者会見でマンチェスター・Uのジョゼ・モウリーニョが、敵将アントニオ・コンテに対して、「私はタッチライン際でピエロのような振る舞いはしない」と発言したことに端を発した両者の関係性はいまだ劣悪だ。

 コンテが、「彼は自分の過去を見直すべきだ。以前の自分の振る舞いをね。言うなれば"老年性痴ほう症"だ」と応戦し、それにモウリーニョも「もはや軽蔑に値する」と返すなど絶縁状態で、関係修復の兆しはいまだ見えない。

 同日に、国民的関心として注目を集めているイギリス王室のヘンリー王子とメーガン・マークルさんによるロイヤルウェディングが執り行なわれるというなかで、互いにそりの合わない両指揮官同士が、罵り合うことはあるのだろうか。ピッチ外での戦いからも目が離せない。
 
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