【川崎】ガーナ戦のメンバー発表で明暗が分かれた小林悠と大島僚太 彼らの状態は?

2018年05月19日 江藤高志

鬼木監督はふたりにエール

メンバー発表後にトレーニングに臨んだ大島。練習後には喜びを語った。写真:江藤高志

 5月18日、ガーナ戦に向けた日本代表27人が発表された。ガーナ戦はロシア・ワールドカップに臨む23人の最後の絞り込みの場となる。
 
 川崎からは大島僚太が選ばれた一方、小林悠が怪我のため招集を見送られた。西野朗監督によると、小林はガーナ戦の招集リストに入っていたが、メンバー発表当日の朝に負傷したとの一報が入ったという。
 
 治療のため18日の練習を回避した小林は、帰り際に取材陣の質問に次のように答えた。
 
「昨日(17日)より少し良くなってますし、できるだけ早く治せるようにベストを尽くしたいです」
 
 西野監督の発言を聞く限り、ガーナ戦に出られなくともロシア・ワールドカップ出場の可能性が潰えたわけではない。小林は「本戦のメンバーを発表したわけではないので、可能性がゼロでない限り前に向かって準備したい」と気丈に振る舞った。ちなみに負傷したのは左のふくらはぎで、MRIの診断の結果軽い肉離れだったという。
 
 一方、川崎から唯一選ばれた大島は「まずは選んでもらったことはすごく嬉しいですし、責任もあると感じます」と話した。
 
 西野監督の就任直後ということもあり、日本代表ではどのような役割を求められるのか不透明だが、その点については次のように口にした。
 
「自分自身ができることはそんなに大きく変えられないと思うので、プレーに関して言えば自分の特徴というか、自分自身が特徴だと思っていたプレーをチームメイトに伝えていかないといけないと思います」
 
 大島はこれまで代表のピッチで負傷離脱を繰り返し、長時間プレーできていない。だからこそ、チームに馴染む努力が必要なのだろう。
 
 なお川崎の鬼木達監督は、大島について「率直に嬉しいですし、日本を背負って立てる選手だと思っていますので、ぜひ世界の舞台で見たいです」とエールを送りつつ、成長した部分として「攻撃の質のところ。パスだったり、ドリブルだったりもそうですし、あとは守備の切り替えだとかカバーのところ。今で言うと戦う姿勢とか。そういうものが出ている」と評価した。
 
 また小林については、可能性が無くなった訳ではないことを報道陣に逆質問しつつ「ここからどれだけ強い気持ちを持って回復させて、本気で目指していけるか。そういうものに期待したいです」と話した。
 
 大島のロシア行きを期待しつつ、小林の回復を待ちたい。
 
取材・文●江藤高志(川崎フットボールアディクト編集長)
 
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