鹿島が10年ぶりのACL8強進出!アウェーで敗れるも2戦合計4-3で上海上港を撃破

2018年05月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

土居が会心の一発!GKクォン・スンテもファインセーブを披露

1点ビハインドで迎えた42分、土居がアウェーゴールを見舞った(写真は第1戦)。写真:徳原隆元

[ACLラウンド16第2戦]上海上港2-1鹿島/5月16日/上海
 
 アジアチャンピオンズリーグ・ラウンド16第2戦の上海上港対鹿島が16日、上海で行なわれ、1-2で鹿島が敗れた。しかし、ホームでの第1戦に3-1で勝利していた鹿島は、2戦合計4-3で上海上港を撃破。2008年以来、10年ぶりとなるACL8強進出を果たした。
 
 試合は開始7分にいきなり動く。先制したのは、ホームの上海上港だ。アフメドフが獲得したセットプレーのチャンスで、オスカールがクロスを入れる。すると、ファーサイドに流れたボールを昌子源がクリアミス。それを見逃さなかったフッキが左足で豪快に蹴り込んだ。
 
 ビハインドを背負った鹿島は反撃を仕掛け、18分に右クロスに合わせた金崎夢生のヘッドを見舞う。さらに、29分にも金崎がエリア内で決定機を迎えたが、狙い澄ましたシュートは枠を捉えられなかった。36分には縦パスに抜け出した鈴木優磨がボレーを狙うも、これも枠外へ。何度もチャンスを作りながらも決定力を欠き、なかなかゴールを奪えない。しかし42分、嫌な空気を土居聖真が打ち破った。

 左サイドで鈴木がタメを作り、オーバーラップしてきた安西幸輝にパス。ボールを受けた安西がダイレクトで低いクロスを挙げ、ニアに走り込んだ土居が鮮やかにヒールで合わせてファーサイドに流し込んだ。

 後半は上海上港が一気の2枚代えで攻撃をテコ入れしてくる。すると56分には鹿島のパスミスを突いてオスカールが独走。エリア内に侵入してラストパスを通し、ゴール前でボールを受けたフッキがフリーで決定的なシュートを放つ。しかし、これをGKクォン・スンテが抜群の反応でストップ。第1戦に続くスーパーセーブでピンチを救った。

 クォン・スンテは62分にもリー・ションロンのシュートを好セーブで弾き出すなど、出色のパフォーマンスを披露。81分にPKで1点を奪われたものの、小笠原満男や犬飼智也を投入して上海上港の攻撃を撥ね返し、1-2で試合を終わらせた。

 アウェーでは敗れたものの、悲願のアジア制覇に向けて着実に歩みを進めた鹿島。準々決勝は、ロシア・ワールドカップ後の8月末に行なわれる。
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