「絶対に忘れない」「泣いた」チェンバレンの“神対応”にリバプール・ファンが感嘆! 一体何が?

2018年05月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

「心が壊れそうだった」リバプール・ファンを救ったチェンバレン。

チェンバレンと一人のサポーターとの間に生まれた交流が話題を呼んでいる。 (C) Getty Images

 サッカー・ファンであれば誰しもが、贔屓チームがチャンピオンズ・リーグ(CL)決勝を戦うとなれば、現地で応援したいと願うものだ。世界最高峰の大会の頂点を決める一戦とあり、そのプラチナチケットを手に入れるのは容易ではない。

 リバプールの大ファンであるジョーさんも、そんなひとりだ。

 英国国営放送『BBC』によると、ジョーさんは4歳の息子と自身の父親のために決勝の地キエフへの便を予約していたが、割り当てられた1万6000枚のチケットの抽選に外れてしまったという。

「ベストを尽くしたけど、どんな道をたどってもゲットできなかった。壁にぶち当たり続けていた。正直、心が壊れそうだったよ。でも、チケットがなくても現地に行こうとは思っていた」

 すると、ある日の早朝、携帯電話をチェックしたジョーさんの下に、思いもよらぬメッセージが舞い込んでくる。なんとリバプールのアレックス・チェンバレンが、彼らのためにチケットを2枚用意したというのだ。 
 

 両者の間には、すでに交流があった。というのも、先月のマンチェスター・シティ戦で、チェンバレンがジョーさんの息子を抱き上げ、ユニホームをプレゼントしていたのだ。そのイングランド代表MFが、今回の件をSNSで知り、インスタグラムを通じて「チケットを用意した」と伝えてきたという。

 ジョーさんは、「メッセージを呼んで泣き出してしまった。それを認めるのは恥ずかしくない。私と息子のために彼がしてくれたことが信じられなかったんだ」と、感動を露にした。

「私たちにとってどれほどのことか、言葉で言い表すこともできない。息子は決してこのことを忘れないだろう。絶対に忘れないはずだ」

『BBC』によると、ジョーさんの父親も友人を介してチケットを入手しており、リバプールをこよなく愛する一家は4歳の息子にとって初の"欧州遠征"を楽しめることになった。ジョーさんは「とても謙虚な人で、自分の行為がいかに立派なのかも気づいていないくらいだ」と、チェンバレンに謝辞を述べている。

「品格がにじみ出ているよ。私と息子にとってどれほどの意味か、彼は分からないことだろう。彼の気前の良さに、私たちは本当に感謝しているんだ」

 チェンバレン自身は、CL準決勝で膝の靭帯を損傷する大怪我を負ったため、ファイナルにも、ワールドカップにも出場できなくなった。そんなキャリアにおける最も大事な局面で悲劇に見舞われたにもかかわらず、彼がファンに見せた"神対応"は、まさにプロの鑑と言えるのではないだろうか。
 
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