「異常なまでの可能性を感じたんだ」香川や岡崎を指導したトゥヘルがパリSG新監督に電撃就任!

2018年05月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

あのペップも絶賛した指揮官トゥヘル!

緻密な攻撃サッカーで声価を高めてきたトゥヘル(右)。香川(左)ら日本人選手を指導したことでも知られる智将だ。(C) Getty Images

 現地時間5月15日、フランス、リーグ・アンのパリ・サンジェルマンは、来シーズンの新監督に、ドイツ人のトーマス・トゥヘルを招聘したと発表した。

 契約期間は2年。新チームが7月上旬から始動すると伝え、クラブの公式サイト上でナセル・アル・ケライフィ会長のコメントを掲載している。

「トーマス・トゥヘルを迎え入れることができてとても幸せだ。近年のヨーロッパのなかで高いレベルで競争してきた監督のひとりだと思っている」

 トゥヘルは2009年夏にマインツでトップチームでの監督キャリアをスタート。就任3年目の2013-14シーズンにヨーロッパリーグ出場権を獲得するなど一定の成果を残した。

 そこでの手腕が認められ、ユルゲン・クロップ(現リバプール監督)の後任として、2015年夏にドルトムントの指揮官に就任。あのジョゼップ・グアルディオラも「世界最高の監督」と称えるほどの斬新なアイデアを持ち、チームの機能性を高めた。2015-16シーズンはブンデスリーガ2位、昨シーズンは同3位の成績を収め、DFBカップ制覇にも導いた。
 

 今シーズンの開幕前にドルトムントを解任されてからはフリーの身で、バイエルンやチェルシーなどがシーズン途中での招聘を模索しているのではないかと、しきりに報じられていた。日本のファンにとって馴染み深いのは、トゥヘルがマインツで岡崎慎司を、ドルトムントで香川真司を指導していたからだろう。

 そんなドイツ人指揮官は、パリSGでどんな采配を振るうのだろうか。第1声は、実に高揚感に溢れている。

「パリSGという世界的なビッグクラブに携われることは私にとって大きな喜びであり、途轍もない野心と誇りに満ちている。私はすべての偉大なプレーヤーたちと早く仕事がしたいと思っているよ。彼らはこの惑星で最高の選手たちだからね。異常なまでの可能性をパリに感じた。私にとって刺激的な挑戦になる」

 確かな戦術論とチーム操舵術で結果を残してきたトゥヘル。自身の監督キャリアでは初の国外リーグ挑戦となるが、はたして、パリSGという注目度の高いメガクラブで、いかなるマネジメントを見せるのか。大注目である。
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