「一大スペクタクル!」「クレイジーな試合」9ゴールが飛び交う壮絶戦はトッテナムに軍配!

2018年05月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

ケインだ、ヴァーディーだ、ゴラッソ連発!

ケインは執念の2ゴール奪取でキャリアハイの30点を叩き出したが……。サラーに2点届かず、プレミア得点王3連覇はならなかった。(C)Getty Images

 壮絶な撃ち合いを制したのは"聖地"のホームチームだった。
 
 5月13日、プレミアリーグは最終節を迎え、トッテナム・ホットスパーはレスター・シティをウェンブリーに迎えた。スパーズはすでに4位以内を確定させてチャンピオンズ・リーグの出場権を確保しており、一方のレスターもトップ10以内でのフィニッシュが安泰という状況。とはいえ、ここまでオープンな展開になるなど、誰が予想しただろうか。両チーム合わせて9ゴールが飛び交う、シーソーゲームとなったのだ。
 
 試合は序盤から激しく動く。まずは開始4分、口火を切ったのはレスターだ。リャド・マハレズの左FKにエースのジェイミー・ヴァーディーが綺麗なフリックヘッドで応え、先制点を奪う。その3分後、スパーズも負けじとエースのハリー・ケインが同点とする。レスター守備陣のパスをルーカス・モウラがカットし、こぼれ球を拾ったケインが高速ドリブルを敢行、豪快に相手GKのニアを抜いた。

 
 ここからレスターが2点を連取する。16分、ハイプレスからボールを奪って素早く敵ゴールに迫り、ヴァーディーのヒールパスをダイレクトで叩いたマハレズが一発。さらに後半開始早々の47分にケレチ・イヘアナチョがレーザービームのような25メートル弾をねじ込み、リードを広げた。
 
 驚愕のファインゴールで目が覚めたのか、トッテナムが怒涛の反撃に出る。1-3とされた2分後後に流れるような繋ぎからエリク・ラメラが1点を返すと、53分に相手DFクリスティアン・フクスのオウンゴールを誘ってふたたびスコアをタイに戻す。そして60分、またしても電光石火のカウンターからラメラがこの日2点目を決め、あっという間に逆転に成功するのだ。
 
 それでもドラマは終わらない。レスターは73分、マハレズの絶妙なスルーパスに抜け出したヴァーディが強烈なショットをお見舞いしたのだ。スコアは4-4、もはやまったく先が読めない展開。ケリを付けたのは、イングランド代表の攻撃の核だった。76分、敵陣エリア内に持ち込んだケインが鮮やかなスライダーショットを蹴り込み、激闘にピリオドを打ったのである。
 
 2得点を挙げたケインはキャリアハイのリーグ戦30得点の大台に乗せたが、3シーズン連続のプレミア得点王はならなかった。リバプールのモハメド・サラーが32得点の金字塔を打ち立て、プレミア最多記録を更新している。
 

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