「極限状態の優勝」を成し遂げたデュッセルドルフ! 今季8点目を決めた宇佐美の現地評は?

2018年05月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

地元紙はクラブのパフォーマンスを絶賛!

ヘディングで追撃弾を決めた宇佐美は、シーズン最終戦を最高の形で締めくくった。 (C) Getty Images

 今シーズン最終戦でリーグ優勝を呼び込んだのは、日本代表FWだった。

 現地時間13日に行なわれたブンデスリーガ2部最終節で、2位のデュッセルドルフは首位ニュルンベルクと対戦した。

 前節に2位に転落したデュッセルドルフ。全てを懸けた今節のニュルンベルクとの直接対決は、12分までに2点のビハインドを背負う苦しい展開となる。

 後がなくなったデュッセルドルフは、そこから反撃に出、37分に宇佐美貴史が魅せる。左サイドのDFニコ・ギーセルマンのクロスをペナルティーエリア内で待ち構えて、頭で押し込んで1点を返したのだ。

 優勝には勝利が絶対条件のデュッセルドルフは、宇佐美のシーズン8ゴール目で逆転への気運を高めて後半に突入し、60分にはギーセルマンの正確なミドルシュートで同点とする。

 そして、2-2のままで迎えたアディショナルタイムの1分に、劇的な瞬間が訪れる。デュッセルドルフがセットプレーの二次攻撃からダボル・ロブレンのクロスボールにカーン・アイハンが合わせて決勝ゴールを挙げたのだ。
 

 土壇場でアウェーチームが勝ち越し、そのままタイムアップ。ニュルンベルクとの決戦をドラマチックな逆転劇で制したデュッセルドルフは、1部昇格に加えて、1988-89シーズン以来2度目の2部リーグ制覇を達成した。

 試合後、地元紙『Rheinische Post』は劇的勝利について、「最後の数秒でマイスター(王者)になった」とデュッセルドルフを称賛。さらに同紙は寸評採点において、反撃の気運を高めるゴールを決めた宇佐美に「3+」を付けて、さらに次のように評価した。

「開始23秒で消防士のような忙しない始まりを見せ、そのアイデアを出すのに時間を要した。ただ、38分にヘディングでゴールネットを揺らした」

 また『FOX Sports』は、「デュッセルドルフが土壇場でチャンピオンになった」と見出しを打ったマッチレポート内で、王者のパフォーマンスを称えながら、宇佐美のゴールシーンにも言及している。

「極限状態に追い込まれたデュッセルドルフが、ニュルンベルクを逆転して2度目のブンデスリーガ2部優勝を成し遂げた。2点を先行されたデュッセルドルフだったが、ハーフタイム直前にタカシ・ウサミがヘディングで追撃のゴールを決め、最終的にギーセルマンとアイハンのゴールで試合をひっくり返した」

 反撃の口火を切るゴールを挙げ、1部昇格とリーグ制覇を果たして、シーズンを締めくくった宇佐美。来るロシア・ワールドカップのメンバー入りに向け、これ以上ないアピールを果たす格好となった。

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