イニエスタが新天地選びでもっとも重視するのは?「あらゆる点でベストの選択をしたい」

2018年05月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

「これまでのように楽しめるところへ」

最終節(レアル・ソシエダ戦)が実施されるのは5月20日。それまでに新天地が決まるのか。イニエスタの決断が待たれる。 (C)Getty Images

 バルセロナのアンドレス・イニエスタが5月10日、F1スペイン・グランプリを控えるダニエル・リチャルド、マックス・フェルスタッペンとともに、時計ブランドのプロモーションイベントに出席した。

 先月、今シーズン限りでのバルサ退団を表明して以降、新天地が注目されているイニエスタだけに、この日も去就に関する質問が飛んだ。

 だが、スペイン紙『Marca』によると、Jリーグ入りも噂されるイニエスタは、「発表するのはリーガ・エスパニョーラが閉幕し、クラブとの責務が終わったときだ」と述べるにとどまった。

「この残された10日間で、あらゆる点でベストの選択をしたい。"人生のクラブ"を去ることの難しさを分かっているから、決断するうえで失敗しないように努めるよ」

 確かなのは、新たなクラブを選ぶうえで重視するのが、金銭面ではないということだ。イニエスタは「その意味で僕に届いているオファーは非常に高いものではあるけど、お金の問題じゃない」と強調している。

「どこに行くにしても、どんなサッカーと出会うのか、街のこと、どんなコンディションかというのが重要だ。これまでのように楽しむことができるところに行かなければいけない。家族のことも考えなければいけないしね」

 イニエスタの退団を惜しむ声は後を絶たず、その穴を埋めるのはバルサにとって非常に難しい課題となる。だが、イニエスタは「カルレス・プジョールやビクトール・バルデス、シャビといった偉大な選手たちも去ったけど、問題は彼らの穴埋めじゃなかった」と述べた。

「いまのチームなら、フィリッペ・コウチーニョやデニス・スアレスといった選手たちが(後継者と)考えられているようだけど、彼らに僕の代役を求めるのは間違っている」
 
 では、イニエスタの穴を埋めるのではなく、バルサはいかに強化していくのか。注目されているのが、アトレティコ・マドリーのアントワーヌ・グリエーズマン獲得だ。イニエスタは「いまもっとも素晴らしいアタッカーのひとりだ」と賛辞を寄せている。

「いまはまだアトレティコの選手だ。でも、バルサに来ることになったら、素晴らしい補強になるだろう」

 一方で、パリ・サンジェルマンのネイマールが復帰する可能性について、イニエスタは「フロントにすべき質問だ」と述べたうえで、否定的な見解を示した。

「ネイマールがロッカールームに戻っても、問題はないと思う。だけど、かなり不思議な感じになるんじゃないかな」

 バルサの宿敵レアル・マドリーへの移籍も噂されるネイマールは、どのような決断を下すのか。そしてそのとき、イニエスタはどのチームと契約しているのだろうか。
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