「血まみれの戦いを制した」9か月ぶりの待望弾を決めた小林祐希が来季EL出場へ前進

2018年05月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

FKから値千金の先制点をゲット!

値千金の先制ゴールをゲットした小林。試合後は地元メディアから称賛を浴びた。 (C) Getty Images

 ヘーレンフェーンに所属する日本代表MF小林祐希は、激闘の主役となった。

 9日、来シーズンのヨーロッパリーグ(EL)出場を懸けたエールディヴィジのプレーオフ準決勝第1レグのユトレヒト戦に先発出場した小林。見せ場が訪れたのは、立ち上がりの9分だった。

 相手ゴール正面の位置で得たFKのチャンスで、壁の下を射抜く技ありシュート! 相手DFの足に当たるも、シュートの勢いが勝って見事ネットを揺らした。小林にとっては、昨年9月のウィレムⅡ戦以来となる今シーズン2点目となった。

 その後、2点を追加して3-0とリードしたヘーレンフェーンだったが、退場者を出して10人となったユトレヒトに苦戦。65分までに同点とされてしまう。しかし、試合終了間際の86分にデンゼル・ダムフリースが勝ち越し点を奪い、4-3で逃げ切った。

 試合後、この激闘を制したチームとフル出場を果たした小林に対し、地元メディアからは賛辞が寄せられた。

 オランダのサッカー誌『Voetbal International』は、この試合について「ヘーレンフェーンが血まみれの戦いで希望を掴む。狂った決闘を4-3と制してファイナルへ歩を進めた」とレポート。その記事内で小林の先制点については、「ユウキ・コバヤシの低い弾道のFKが、飛び上がった壁の下を射抜いた」と綴った。

 また、オランダのサッカー専門メディア『Voetbalzone』も、打ち合いを制したヘーレンフェーンを称えると同時に、小林の値千金弾にも触れている。

「ヘーレンフェーンが、狂気の決闘を制した。彼らは決勝のチケット手にするために、かなり働いた。コバヤシは、FKによるチーム最初の決定機でゴールを決めた」

 追い込まれながらも接戦を制したヘーレンフェーンは、現地5月12日に行なわれる敵地での第2レグを勝ち抜き、プレーオフ決勝へと駒を進められるのか。小林のパフォーマンスと同様に注目したい。
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