バルセロナとのクラシコは、互いのプライドを懸けた伝統の一戦となる。だからこそ、タイトルの行方が決まっていても、レアル・マドリーのクリスチアーノ・ロナウドは５月６日のクラシコに出場した。

　ビハインドを背負った中で、14分に同点ゴールも決めたC・ロナウドだが、そのときに足首を負傷。前半の残り30分強をプレーしつづけたものの、結局は大事をとってハーフタイムにベンチに退いている。

　リバプールとのチャンピオンズ・リーグ（CL）決勝まで２週間半、気になるエースのコンディションだが、ジネディーヌ・ジダン監督は８日、「みんなOKだ」と、負傷離脱中のイスコやダニエル・カルバハルとともに、C・ロナウドがCL決勝に出場できるとの見解を示した（『ESPN』より）。

「怪我をしたのが２日前だから、３人の中ではクリスチアーノが回復までもっとも時間を要するだろう。だが、彼は大丈夫だ。もう普通に歩いている。イスコも普通に我々と練習したし、カルバハルはまだ少しかかるが、肉体的に良いトレーニングをしている。ファイナルに向けて問題はない。キエフでのファイナルの舞台に彼らは150％いるはずだよ」
 

　さらにジダン監督は、「信じられないのは、クリスチアーノがこれほど早く完璧に歩き回っていることだ」とコメント。リーガ・エスパニョーラの残り試合にC・ロナウドが出場するかは分からないとしつつ、CL決勝に向けて意気込むエースに感嘆した。

「大きなダメージはないんだ。足首は安定している。いつチームに戻ってくるかは分からないが、彼にはつねにプレーしたいという野心とモチベーションがある。ビジャレアル戦（リーガ最終節）に間に合うかは分からないがね」

　いずれにしても、絶対的エースが復帰できるとなれば、CL３連覇の偉業をめざすマドリーにとっては朗報だ。ただジダン監督は、「相手にはほぼすべてが備わっている」と、強敵リバプールがモハメド・サラーだけのチームではないことを強調した。

「バロンドールの候補に挙がっているかどうかは知らないが、サラーは紛れもなく素晴らしい選手だ。見事なシーズンを過ごしてきた。ただ、今回のファイナルはクリスチアーノ対サラーではなく、マドリー対リバプールというだけだ」

　キエフでの決勝は、５月26日に行なわれる。