荒れたクラシコ、ジダンは騒動に加わらず…カゼミーロとブスケッツは「ジャッジは結果に影響なし」

2018年05月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

クラシコはやはりクラシコ。

激しくやり合うスアレスとS・ラモス。VARが導入される来シーズン以降は、こういったシーンを目にしなくなるのか。(C)Getty Images

 タイトルが懸かっていなくても、クラシコはやはりクラシコということか。

 5月6日に行なわれたリーガ・エスパニョーラ第36節、バルセロナ対レアル・マドリーの一戦は、2-2のドローに終わった。バルサは依然としてリーガ無敗優勝の可能性を残している。

 すでにタイトルが決まっているのに加え、マドリーがチャンピオンズ・リーグ決勝を控えていることもあり、"消化試合"となる可能性も指摘されていた今回のクラシコ。だが、ふたを開けてみれば、イエローカードが8枚、レッドカードが1枚出される荒れた展開となった。

 マルセロに手を出したとしてセルジ・ロベルトが退場を命じられた場面のほか、今回のクラシコでは随所でレフェリーのジャッジが話題となっている。
 
 だが、『ESPN』によると、マドリーのジネディーヌ・ジダン監督は「審判団については話さない。私が話したことはない」と、判定を巡る騒動に首を突っ込むことはしないと述べた。

「来年は変わる。ビデオアシスタントレフェリー(VAR)が導入されるからね。そのときに、こういう試合がどういうふうに終わるかを見てみよう」

 マドリーではカゼミーロも試合結果に対するレフェリングの影響はないとの考えだ。スペイン紙『Marca』によると、カゼミーロは「このドローはレフェリーのせいではないと明確に言っておかなければいけない」と述べている。

「いくつか疑問はあるけど、両チームによる素晴らしい試合で、みんな楽しんだと思う。レフェリーはつねにベストを尽くしたいと思っているはずだ。どちらかのチームに対して間違えることもある。だけど、レフェリーのことではなく、試合について話すべきだ。両チームが勝利を目指して戦った。すでにバルサが優勝を決めていたけど、僕らはこの両チームがリーガ最高の2チームであることを示したんだ」

 バルサ側からも同様の声は上がっている。セルヒオ・ブスケッツは「議論を呼んだジャッジのリプレイは見ていない。でも、最終結果には関係なかった」と語った。

 これまでもレフェリーのジャッジが議論の的となってきたクラシコだが、ジダン監督が言うように、来シーズンからはリーガにもVARが導入される。それがクラシコにどのような影響を及ぼすのか、楽しみと言えば楽しみだ。
 

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