南野拓実も歓喜! ザルツブルクがライバルとの直接対決を制してリーグ5連覇を達成!!

2018年05月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

週末は他国でも続々とリーグ王者が決定!

今シーズンは絶対的な立場にはなかったものの、出場する国内外での試合で存在感を示し、時に貴重なゴールを挙げた南野(左端)。次なる目標は2冠達成だ。写真はヨーロッパリーグのラツィオ戦後。 (C) Getty Images

 5月6日(現地時間)、オーストリア・ブンデスリーガの第33節が行なわれ、レッドブル・ザルツブルクは4-1でシュトゥルム・グラーツを下し、5年連続12回目のリーグ優勝を飾った。
 
 勝点11差の首位と2位チームの直接対決。ザルツブルクのホーム、レッドブル・アレーナでの一戦には、南野拓実も先発出場を果たしている。
 
 40分、ペナルティーエリア左側でスルーパスを受けたジュリが強烈なシュートを突き刺してグラーツが先制するも、ホームチームは前半アディショナルタイム、エムウェプからDFラインの裏に走り抜けたファン・ヒチャンに浮き球の縦パスが通り、試合を振り出しに戻す。
 
 そして後半に入って54分、ホームチームはCKからのプレーで右サイドからのクロスを南野がゴール前で合わせるが、これはGKがブロック。しかし、流れたボールをチャレタ=ツァルがフリーで詰めて勝ち越しに成功した。
 
 65分にもCKから、ファン・ヒチャンがニアでフリックしたボールをオンゲネが頭で合わせて3点目を奪ったザルツブルクは、さらに83分、相手DFのミスで浮き上がったボールを、ダブールがエリア前からダイレクトボレーで叩いてダメ押しのゴールを決めた。
 
 勝点差を14に広げたことで、ザルツブルクは3節を残してリーグ制覇を達成。5連覇は長いリーガの歴史においても初めてのことである。ローゼ監督は「とても大きなタイトルだ! 選手は後半にセンセーショナルなプレーを見せた。優勝を祝うのに相応しい試合だった」と喜びを語っている。(クラブ公式サイトより)
 
 なお、ザルツブルクは国内カップでも決勝に進出しており、今週10日、2冠を懸けて再びグラーツと対峙する。
 
 南野は自身の得点こそなかったものの、前線で相手守備陣に脅威を与え続け、前述の通り、チームを勢いに乗せるチャレタ=ツァルの2点目のゴールに関与した。彼は今シーズンここまで、リーガでは7ゴール・6アシストを記録している。
 
 ちなみにこの週末は、欧州の他国リーグ(1部)でも続々と優勝チームが決定している。
 
 主なところでは、ポルトガル(リーガNOS)はポルトが5年ぶりの優勝。2位ベンフィカが5日に3位スポルティングと引き分けたことで、ポルトが6日のフェイレンセ戦を迎える前に、覇権争いは決着した。ベンフィカの5連覇を阻止したポルトは、通算優勝回数を28に伸ばしている。
 
 スイス・スーパーリーグを制したのは、現ヘント(ベルギー)の久保裕也が2016年まで所属したヤングボーイズ。こちらは何と、1985-86シーズン以来のリーグ優勝となった(通算12回目)。ここまで8連覇を達成していた盟主バーゼルを抑えての戴冠は、非常に価値の高いものである。
 
 久々の優勝ということでは、ロシア・プレミアリーグも同様。ロコモティフ・モスクワがCSKAモスクワ、スパルタク・モスクワ、ゼニト・サンクトペテルブルクといった優勝の常連クラブを抑え、14年ぶり3回目の優勝を飾った。
 
 欧州の主要国で、まだ決着していないトップリーグは、2節を残して首位ユベントスと2位ナポリが勝点6差のイタリア・セリエA、そして多くの日本人選手が参戦し、プレーオフが終盤戦に突入しているベルギーぐらいである。
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