「内容は浦和が上」と悔しさ露わにしたオリヴェイラ監督…それでも「誇らしく思う」と称えた選手は?

2018年05月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

「今でも現役でこうした姿を見せている曽ケ端を誇らしく思います」

オリヴェイラ監督は、「少し議論の余地が残るPKで結果が出てしまった」とPKの1失点に泣いた試合を悔やんだ。写真:徳原隆元

[J1リーグ13節]鹿島1-0浦和/5月5日/カシマ
 
 PKの1失点に泣いた古巣の鹿島戦後、浦和のオズワルド・オリヴェイラ監督が試合を振り返った。「最初に鹿島には、おめでとうと言いたい」と賛辞を贈った後に続けたのが、次の言葉だ。
 
「しかし、内容的には浦和が上回っていた。プレッシャーもかけ、良い形も作り、圧倒している中で、少し議論の余地が残るPKで結果が出てしまった」
 
 25分に金崎夢生のPKで先制された浦和は、1点を返そうと攻撃の手を強める。前半終了間際には、橋岡大樹がGKとの1対1に持ち込み、後半に入ってからも興梠慎三が決定機を迎えるなど、チャンスの数では鹿島を上回った。
 
 それだけに、指揮官にとっては、勝てる試合を落とした印象が強かったのだろう。「浦和は様々な形でチャンスを作っていました。結果が内容を反映していない試合だと思います」と繰り返し、悔しさを露わにした。
 
 とはいえ、「相手も良い守備をしていました」と鹿島の粘り強さを認めてもいる。とりわけ、何度も決定機に立ちふさがったGK曽ケ端準については、「素晴らしいプレーを見せた」とし、「今でも現役でこうした姿を見せている曽ケ端を誇らしく思います」と褒め称えた。
 
 オリヴェイラ監督が鹿島を率いた2007年から2011年にも守護神として活躍していた曽ヶ端は、この浦和戦でJ1通算523試合目の出場を達成。38歳の今もなおトップレベルで活躍する教え子の活躍は、名将にとっても感慨深いものがあったようだ。
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