【ブンデス展望】ハンブルクが残留争いの“準決勝”突破か、フランクフルトがEL圏に迫るか!?

2018年05月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

伊藤にはチャンスメイク以上の仕事も期待!

故障者:フランクフルト=なし ハンブルク=なし
出場停止:フランクフルト=長谷部誠(DF・MF) ハンブルク=なし

ブンデスリーガ第33節
フランクフルト ― ハンブルク
5月5日(土)15:30(日本時間5月5日22:30)キックオフ/コメルツバンク=アレーナ(フランクフルト)
 
フランクフルト
前節までの成績:7位 勝点46 13勝7分け12敗 42得点・44失点
ハンブルク
前節までの成績:17位 勝点22 7勝7分け18敗 27得点・49失点
 
注目ポイント
●ハンブルクは勝てば16位浮上、負ければ降格決定の可能性
●好調・伊藤のチャンスメイクに期待。初得点への期待も!
●フランクフルトはEL圏内の6位チームと勝点1差
 
 前節、残留争いのライバルであるヴォルフスブルクに敵地で3-1の勝利を飾り、勝点2差まで詰めたハンブルク。直近4試合で3勝するなど怒涛の追い上げを見せているが、残り2試合の相手は、7位フランクフルト、9位ボルシアMGといずれも難敵で、最後の最後まで崖っぷちの戦いが続く。
 
 前節にダメ押しの3点目を決めたヴァルトシュミットが「残留に向けての"準決勝"」と表現した今節のフランクフルト戦。ヴォルフスブルク(6位RBライプツィヒと対戦)の結果次第ではあるが、ハンブルクは勝てば(2部リーグ3位とのプレーオフに回る)16位浮上の可能性があり、敗れた場合は今節での降格決定もあり得る。
 
 最終節も含めてとにかく勝つしかないハンブルクは、ここ数試合で見せたように、立ち上がりから相手にプレッシャーをかけ続けてリズムを作らせず、先にゴールを奪う必要がある。良い試合の入り方をすれば、上位チームを圧倒して勝点3を奪えることは、29節の2位シャルケ戦で証明されている。
 
 勝つにはゴールを奪わなければならないが、ここでは試合ごとに価値を高めている伊藤達哉が、今回も重要な役割を担う。前節でPK奪取&2点目アシストという大活躍を見せた彼は試合ごとに積極性を増しており、フランクフルト相手にはチャンスメイクはもちろん、自身の初得点も期待される。
 
 一方のフランクフルトは現在、リーグ3連敗中で、直近5試合の成績は1分け4敗と不振に喘いでいる。上位・中位チームとの対戦が続いた後で、降格圏チームをホームに迎えることになるが、簡単な試合とはならないだろう。
 
 一時は3位まで浮上してチャンピオンズ・リーグ出場権獲得の可能性が高いといわれていたが、今は何とかヨーロッパリーグ(EL)出場圏内(5~6位)に滑り込むことが唯一の目標である。
 
 6位ライプツィヒとの勝点差はわずか1という状況で、フランクフルトにとっても今節は勝たなければならない(最終節の相手はシャルケ)。守備の要である長谷部誠は、31節ヘルタ・ベルリン戦での肘打ちにより出場停止であり、アブラアムがDF陣をまとめる。
 
 攻撃では、ダ・コスタの積極的なサイドからの上がり、ボアテングの閃き、ヨビッチの得点力などが武器となる。逆に言えば、ハンブルクの守備陣はこの部分に気を付ける必要があり、酒井高徳には精力的かつ幅広く動いて、ミスなしにこれらの脅威に対応することが求められる。
 
 なお16節の前回対戦では、ホームのハンブルクが序盤に先制したものの、フランクフルトは前半のうちに逆転して2-1の勝利を飾っている。

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