「ボールを渡せばスーパーマンになる」」最後のクラシコを前に元同僚がイニエスタに賛辞

2018年05月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

「アンドレスはボールで語る選手だった」

最後のクラシコで、イニエスタはどんな魔法を見せてくれるのか。なにを語るのか。その一挙手一投足に注目したい。(C)Getty Images

 リーガ・エスパニョーラでは5月6日の第36節でクラシコが行なわれる。すでに2年ぶり25回目の優勝を決めたバルセロナだが、今シーズン限りでの退団を発表したアンドレス・イニエスタにとっては最後のクラシコとなる大事な大一番だ。

 イニエスタのカンプ・ノウでのラスト・クラシコを前に、かつて一緒にプレーした元フランス代表のティエリ・アンリは、英国『Sky Sports』で、「まずなによりもアンドレスはボールで語る選手だった」と、改めて元チームメイトを称賛した。

「ピッチ外での彼はあまり話さない。彼のインタビューはあまりないだろ? でも、ボールを持つと彼は何日でも語れるんだ」

 アンリは、「彼を見るといつも思う。帽子を被ってそばを歩いていても、彼だと気づくことはないかもしれない。でもボールを渡せば、彼はスーパーマンになるんだ」と、イニエスタへの賛辞を続けた。

「もっとやれるというときに、シンプルに保つのはとても難しい。アンドレスは自分が求められることをなんでもするんだ。ゴールやアシストを量産したりはしないかもしれない。でも彼は、試合のテンポを巧みにコントロールするんだ」
 
 またアンリは、「ネイマールやサミュエル・エトー、ロナウジーニョ、そしてリオネル・メッシといった選手たちがおり、彼らはみんな偉大なことをやってのけてきた」と、バルサの歴史を刻んできたスターたちの名前を挙げ、イニエスタがその影に隠れがちだったとしながらも欠かせない存在と続けた。

「彼は試合のリズムやテンポをコントロールする選手。いつボールをキープすべきかどうかを決めるんだ。彼と一緒にプレーするのは喜びなんだよ。なんという選手、なんという頭脳の持ち主だろうか」

 その頭脳を用いて数々の見事なプレーを披露してきたイニエスタ。大きなスポットライトが当てられること間違いなしの最後のクラシコで、ひときわ大きな輝きを放てるだろうか。
 
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