「真のワールドクラスに成長」サラーが 英記者が選ぶ年間MVPをアフリカ人選手として初受賞

2018年05月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

リバプール史上11人目の受賞。

PFAに続いて個人賞“2冠”を達成したサラー。今シーズンに放った輝きは、記者間でも高い評価を集めた。 (C) Getty Images

 イングランド・サッカー記者協会(FWA)は現地時間5月1日、リバプールのFWモハメド・サラーを2017-18シーズンの最優秀選手に選出したことを、公式HPで発表した。

 今シーズンのサラーの活躍ぶりは圧倒的だ。昨夏にローマからリバプールに新天地を求めたエジプト代表FWは、ここまでプレミアリーグの34試合に出場してリーグトップの31ゴールを記録。チャンピオンズ・リーグでも準決勝へ進出したクロップのチームにおいて、攻撃の急先鋒として獅子奮迅の働きを見せてきた。

 同協会に登録している400人記者による投票で選出される同賞。サラーは、2位のMFケビン・デ・ブルイネ(2位)、トッテナムのFWハリー・ケイン(3位)を退け、アフリカ人選手として初の受賞を果たした。

 FWAの会長を務めるパトリック・バークレー氏は今回の受賞について、「1968-69シーズンに、マンチェスター・Cのトニー・ブックとダービーのデイブ・マッケイが繰り広げた争いに肩を並べるデッドヒートだった」と、サラーとデ・ブルイネが票を分け合ったことを明かしている。
 

「先週までは、デ・ブルイネに対する支持の方が多かったんだ。しかし、CLなどでサラーが決定的なゴールを決めたことが、流れを変えたね。こんな短期間で真のワールドクラスに成長した2人の争いは、実に興味深かった。ただ、サラーの勝利はこれまでで最も価値がある。彼はアフリカ人選手として初の受賞者だからね。サラーの偉大なシーズンを祝福するよ」

 なお、サラーの受賞はイアン・キャラハン(73-74年)、ケビン・キーガン(75-76)、エムリン・ヒューズ(76-77)、ケニー・ダルグリッシュ(78-79、82-83)、テリー・マクダーモット(79-80)、イアン・ラッシュ(83-84)、ジョン・バーンズ(87-88、89-90)、スティーブ・ニコル(88-89)、スティーブン・ジェラード(08-09)、そしてルイス・スアレス(13-14)に続く、リバプール史上11人目。また、4月にはイングランドのプロサッカー選手協会(PFA)が選ぶMVPにも輝いており、個人賞2冠を達成している。
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