愛するクラブのために別れを決意したトーレス 「何度同じ状況になっても同様の判断を下すはず」

2018年05月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ここでプレーし続けるのが一番の望みだけど…」

今シーズン終了後のアトレティコ退団を決意したトーレス。新天地がどこになるかが注目される。 (C)Getty Images


 アトレティコ・マドリーのフェルナンド・トーレスは先月、今シーズン限りでの退団を発表した。イングランドやイタリアを渡り歩き、アトレティコに復帰して3年半。"エル・ニーニョ"(神の子)の愛称でファンから親しまれたレジェンドは、ふたたび愛するクラブを去る。

 退団を決意したのは、クラブへの愛情からだ。スペイン紙『Marca』によると、トーレスは『beIN LaLiga』の番組で、「アトレティコでプレーしつづけるのが一番の望みだけど、それでも僕は二度目の退団を決意した。それがクラブにとって最良の決断だと分かっているからね」と述べた。

「もし3回目、4回目と同じシチュエーションになっても、同様の判断を下すだろう。僕はつねにアトレティコにとってのベストを望んでいる。自分のことではなく、クラブのことを第一に考えているんだ」
 
 アトレティコのカンテラ(下部組織)で育ったトーレスは、トップチームでの活躍を経て、2007年夏にリバプールへ移籍した。「チェルシーとのアンフィールドでの最初の試合を覚えている。なにも聞こえず、素晴らしい雰囲気だった」と、トーレスはリバプールにも特別な想いがあると語った。

「ペペ・レイナには、『これがずっとお前に勧めてきた環境であり、お前にふさわしい場所だ。しっかり楽しめよ』と言われた。だから、次の試合で僕は言ったんだ。『ペペ、このピッチなら僕は全試合でゴールを決められる気がする。すべてがパーフェクトだ』

 リバプールで3年半を過ごしたトーレスは、その後チェルシーを経て、2014年夏にミランへ移籍。その半年後にセリエAに別れを告げ、アトレティコに復帰した。

 クラブに計り知れない愛情を注ぎ、だからこそ再度の別れを受け入れる決意を固めたトーレス。新天地は中国ともアメリカとも言われているが、34歳になったベテランは、次にどのような挑戦に臨むのだろうか。
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