「W杯後にやってみたいことがある」「パチューカとは1年だけ」 本田圭佑が現地紙で退団を明らかに!

2018年04月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

「パチューカは家族のようだ」と語りながらも…。

序盤戦は環境に適応するのに時間を要した本田だが、いまやパチューカで欠かせない戦力となっている。 (C) Getty Images

 メキシコでの日々は、サッカーキャリアだけでなく、人生そのものにおいても、かけがえのないものになったようだ。

 現地時間4月28日、パチューカに所属する日本代表MFの本田圭佑は、スペイン紙『マルカ』メキシコ版のインタビューで、驚きの挑戦をした理由や、噂される移籍動向について明らかにした。

 昨年7月にパチューカに加入した本田。ミランで10番を背負った男がメキシコに渡るという一報は、当時、世界中から驚きをもって迎えられたが、その決断に至った理由について日本代表MFは、「新しいチャレンジができるクラブを探していた」と語っている。

「僕はヨーロッパで最善を尽くしたと思っていた。小さい頃から常にプレーしたいと思っていた舞台でやれて、ミランでプレーするという最大の夢も実現できた。なので、新しいチャレンジができるクラブを探していた。

 僕はその時、いくつかのオファーを受けていたけど、ヨーロッパに留まるという選択は持っていなかった。それ以外の可能性を模索していたから。アメリカ、南米、そして(メキシコの)パチューカ。彼ら(パチューカ)は僕によく電話をかけてきて、魅力的なものを伝えてくれた。そして僕を満足させてくれたから、ここに来る決心を下した」
 

 移籍前、「メキシコは危険な場所だと思っていた」と語る本田だが、すぐさまその先入観は覆され、太陽の国に対して良いイメージを持ったという。

「7月にやって来た時、僕は驚いた。来る前まではメキシコが危険な場所だと思っていて、多くの日本人がそう思っている。だが、現実は違っていた。とても安全で、多くの子どもや学生がいて、サッカー愛も溢れていて、夜も通りを歩ける。本当に信じられなかった。僕は多くの日本の友人に、『日本はメキシコよりも危ないかもしれないぞ』と伝えたい」

 メキシコという文化にも触れ、多くの刺激を受けていることを明かした日本代表MFだが、今シーズン終了後に退団するという噂の渦中にもある。

 パチューカについて「ファンも含めて本当に家族のようなクラブで、ミラノ、モスクワ、オランダでは経験したことがないような関係性がある」と満足感を口にしながら、次なるステップを踏み出す考えを示唆した。

「パチューカからのオファーに同意しなかったと報じたメディアもいるが、僕はロシア・ワールドカップ後にどこにいるかを決めたくなかったので、このクラブとサインを交わした時点で1年だけだと決めていた。

 僕は31歳で、W杯中に32歳になる。そして野心家でもある。サッカーだけでなく、挑戦してみたいことがたくさんあって、W杯後には多くのことをやってみたいと考えている。だから、パチューカとは1年だけと決めた。それは事実。僕はお金についてクラブと話し合ったことはない」

 今夏のパチューカ退団を明確にした本田。自身の野心に突き動かされ、あらゆる決断を下してきたカリスマは、はたして今夏、どこに新天地を求めるのか。アメリカやヨーロッパ、そして日本も含めてあらゆる候補が挙げられているが、いずれにしても我々を驚かせてくれることは間違いないだろう。
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