【川崎】“最後のW杯”へ!2試合連続ゴールの小林悠が猛アピール

2018年04月28日 本田健介(サッカーダイジェスト)

「イメージどおり」の一発

勝利の立役者になった小林。試合後にはカメラに向かってガッツポーズを見せてくれた。写真:徳原隆元

[J1リーグ11節]神戸1-2川崎/4月28日/ノエスタ
 
 78分に1-1に追い付かれた川崎を救ったのは、エースの小林悠だった。88分、相手ペナルティエリア内でDFを背負いながら大島僚太からの縦パスを受けた小林は、ワンタッチでターン。GKとの1対1に持ち込み、決勝弾を奪った。

 狭いエリアでの繊細なボールタッチ、DFを置き去りにする一瞬のスピード、そして冷静なフィニッシュと、まさに小林というストライカーを象徴するようなゴールだった。
 
 本人も「イメージ通りでしたし、僚太のパスもそういうターンをしろという感覚でした。迷いはなかったです。最後は相手に触られるかなと思いましたが、なんとかトゥーキックで、難しかったですが決められました。ああいう狭いところでターンできるのは自分の良さ。足もとにガツンと来るCBだったので相手の動きを逆手に取れました」と振り返る。
 
 左足の怪我により8節の仙台戦、9節の鹿島戦は欠場したが、これで前節の鳥栖戦に続く2試合連続の決勝ゴールとなった。負傷期間には得点王とリーグMVPに輝いた昨季の映像を見返したという。
 
「今年はいろんな選手が入って来たなかで、遠慮じゃないですが、"自分が"という気持ちが少し減っていたのかもしれないと感じていました。昨年の自分は映像を見る限りは"自分が決めてやる"という気持ちが出ていた。それを見直したことで鳥栖戦から自分で決めようと考えるようになり、それが結果に出ました」
 
 ワールドカップメンバー生き残りへ向けても、ここ2戦のパフォーマンスは大きなアピールになったはず。
 
「(年齢的に)最後のワールドカップだと思いますし、(メンバー発表まで)Jリーグは残り少ないですが、しっかりアピールしていきたいです」
 
 自身初の世界大会へ、頼れるストライカーはここからさらに調子を上げそうだ。
 
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)

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