【FC東京】代表復帰も!? ゴールの味を思い出した永井謙佑。古巣・名古屋サポーターからのブーイングに対しては…

2018年04月28日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

「ゴールに向かって仕掛けていくようになった」(長谷川監督)

名古屋戦で1ゴール・1アシストの永井。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

 昨季はどこか窮屈なプレーに終始し、ゴールにも恵まれなかった快足アタッカーが、長谷川健太監督の下で輝きを取り戻している。
 
 名古屋戦で38分に橋本拳人のアシストから勝ち越しゴールを決めると、後半開始直後の46分には文字通りのカウンターから絶妙なクロスでD・オリヴェイラのゴールをアシスト。ほとんどゴールに絡めなかった昨季とは打って変わり、その味を思い出しているのが永井謙佑だ。
 
 現在の好調の要因を、長谷川監督は次のように語っていた。
 
「キャンプの頃は『久しくFWをやっていないので感覚があまりないんですよ』というような表現を本人もしていましたが、やり続けたことによって感覚も戻ってきたんじゃないのかなと。少し前まで、キャンプの頃はシュートをなかなか打たないというか、打てないというか、だから『FWならもっとシュートを打とうね』という話はした。パスを選択することが多くて、シュートになかなか行かなかったんですが、それが今はゴールに向かって仕掛けていくようになった」
 
 当の永井は「縦への推進力」が昨季とは全然違うという。この縦への推進力こそが永井のスピードが生きる要因になっているのだろう。ファストブレイク(速攻)を標榜する長谷川監督の下で、スピードスターの永井がハマるのは必然だろうか。
 
 いずれにしても、このタイミングで調子を上げてきたのは大きい。今季ここまでの活躍を見るかぎり、「代表復帰」が日増しに現実味を帯びてきている。実際、この日に視察に訪れた日本サッカー協会の技術委員長・関塚隆氏、日本代表コーチの手倉森誠氏らの目に永井のプレーはどう映ったのか。
 
 ちなみに、この日の対戦相手は永井にとって古巣の名古屋。ヒーローインタビューの際は古巣のサポーターから強烈なブーイングがあったが、それに対しては「あれは仕方ないです。降格して出て行っているので。しょうがないっすね」とコメント。ただ、永井が日本代表としてワールドカップに参戦することになれば、クラブの垣根をこえた大声援に包まれるはずだ。
 
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)
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