豪州の新星が鮮烈のスコルピオン弾を決めてファン熱狂!「プスカシュ賞はこれで決まり!」

2018年04月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

C・ブルージュから武者修行中の俊英レフティー

Aリーグでゴールを量産中の新鋭マッグリー。いつの日か、日本代表の前に立ちはだかるか!? (C)Getty Images

 オーストラリア・Aリーグでとんでもないスーパーゴールが生まれた。
 
 2017-18シーズンも大詰めで、4月27日に行なわれたのは上位プレーオフの準決勝。ニューカッスル・ジェッツとメルボルン・シティが対峙した一戦は、2-1で前者に軍配が上がった。その勝利チームが57分に挙げた同点ゴールが、「Aリーグ史上最高のゴール」と称えられているのだ。
 
 主人公となったのは、ニューカッスル・ジェッツの19歳MF、リリー・マッグリー。ペナルティーアーク付近でロナルド・バルガスにパスを当てた若武者が、ワンツーで折り返された浮き球に素早く反応する。なんとダイレクトでバックヒールに引っ掛け、鮮やかなスコルピオンショットを繰り出したのだ。ボールは鋭いドライブ回転がかかり、相手GKは一歩も動けず見送るしかない。ゴールに吸い込まれた瞬間、ホームスタジアムは熱狂のるつぼと化した。

 
 試合をライブ中継した『FOX SPORTS』で解説を務めるブレントン・スピード氏は「いままで私が観たなかでもっともアメージングなゴールだ」と称え、もうひとりのコメンテータであるアンディ・ハーパー氏は「Aリーグ史上最高でもっとも偉大なゴールじゃないか?」と舌を巻いた。
 
 さらに英サッカー専門誌『Four Four Two』は「ニューカッスルがプレーオフで優勝できなかったとしても、このマッグリーのゴールは永遠に語り継がれるだろう」と絶賛し、「今年のプスカシュ賞はこれで決まりだ」とまで言い切った。プスカシュ賞はFIFA(国際サッカー連盟)が年明けのFIFAアワードで表彰する「ベストゴール賞」で、世界中のありとあらゆる得点からセレクトされる。ゴールを決めた当人も驚きを隠せない様子。自身のツイッターで「リプレーを観てようやく悟ったよ。どれだけのゴールを決めたのかを……」と書き綴っている。
 
 マッグリーは19歳ながらオーストラリアU-23代表に飛び級で選ばれている期待の星。現在はベルギーの強豪クラブ・ブルージュからニューカッスル・ジェッツに貸し出されている。冬に加入してここまで11戦5発と大暴れしており、チーム躍進のラッキーボーイとなっているのだ。
 
 いずれは欧州での声価を高め、ワールドカップ予選やアジアカップで日本代表の前に立ちはだかるかもしれない左利きの攻撃的MF。覚えておきたい名前だ。
 

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