モウリーニョが反論! サラー売却の過去を指摘され…「売ったのは私じゃない、チェルシーだ」

2018年04月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

「私は彼を買ったんだ」と主張。

サラーのチェルシー時代の恩師であるモウリーニョは、現在の活躍に対して「さほど驚きではない」とコメント。 (C)Getty Images

 チャンピオンズ・リーグ準決勝第1レグでリバプールに2-5と敗れたローマでは、この試合で2ゴール・2アシストと活躍したリバプールのエース、モハメド・サラーの昨夏の放出を悔やむ声が上がっている。

 だが、サラーを手放したのはローマだけではない。現在マンチェスター・ユナイテッドを率いるジョゼ・モウリーニョ監督も、かつてチェルシー時代にサラーを放出した。

 サラーは2014年1月にバーゼルからチェルシーに移籍。だが、初挑戦のプレミアでは出場機会に恵まれず、わずか1年でフィオレンティーナへレンタルで移籍した。その後ローマでの活躍を経て、今シーズンからリバプールの攻撃陣を牽引。いまでは「エジプトの王」と称賛されるまでになっている。
 
 モウリーニョは『ESPN Brazil』で「彼自身もすべてに驚いていると思う。ファンタスティックだね」と、かつての教え子に賛辞を寄せた。

「彼は素晴らしい選手で、成熟のピークに達した。すでにいくつかの経験をしており、チームや監督、クラブのスタイルに完璧にフィットしている。だから、さほど驚きではないよ」

 だが、そのサラーをなぜ手放したのかとの見方に、モウリーニョは「私がサラーを売ったと言われるが、その逆だ。私はサラーを買ったんだよ」と主張している。

「チェルシーにサラーを買うように言ったのは私だ。だが、彼は若かった。心身ともに準備が整っておらず、社会的にも文化的にも彼は途方に暮れていた。すべてが大変だったんだ」

 モウリーニョは、チェルシーとサラーの双方がフィオレンティーナへのレンタル移籍を望んだとし、自身も「レンタルには賛成した。必要なことだと思ったんだ」と述べた。

「チェルシーにはウイングがいた。ウィリアンやエデン・アザールのように、現在も活躍している選手たちが、すでにいたんだ。彼らは当時、サラーとは異なるレベルにあった」

 そのうえでモウリーニョは、「その後、彼を売り、その金で別の選手を買うと決めたのは私じゃない」と強調している。

「予想外に成長する選手や、期待したレベルに達しない選手もいる。(放出が)過ちだとは思わない。仕事の一部だ。ただ、私はサラーを買ったのであって、売ったのではない」

 確かに、選手の未来を事前に知ることはできない。実際、サラーがプレミアリーグの年間最優秀選手に選ばれるまでに飛躍することを、数年前に予測できた者は少ないだろう。そのことに理解を示しつつ、ユナイテッドのサポーターは、自分たちのクラブで同じミスが繰り返されないことを強く願っているはずだ。

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