「相当な成長を見せ、不可欠な存在だ」評価急上昇中の堂安にマンCが触手もフローニンヘンが拒絶!

2018年04月26日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ドウアンは稼げる選手」とマンC。

オランダのサッカーに適応し、瞬く間にスキルアップした堂安。日本代表へのサプライズ招集の可能性も示唆されるニュースターには、メガクラブからもオファーが舞い込んでいる。 (C) Getty Images

 赤マル急上昇中の日本サッカー界期待のホープは、メガクラブからも触手を伸ばされていたようだ。

 現地時間4月23日にオランダ・エールディビジのフローニンヘンと完全移籍が成立したと発表された堂安律。オランダ全国紙『Telegraaf』によれば、今シーズンのプレミアリーグ王者であるマンチェスター・シティが、共同保有を持ち掛けていたようだ。

 昨年7月にガンバ大阪からフローニンヘンにレンタルで加入した堂安は、欧州初挑戦ながらエールディビジで27試合に出場して8得点・4アシストを記録。チーム内でのステータスを高めた俊英に対し、同クラブは200万ユーロ(約2億6000万円)を支払って、買取りオプションを行使、新たに3年契約を締結した。

 そんなフローニンヘンに対し、堂安の可能性に興味を示していたというマンチェスター・Cは、G大阪からの買い取り金を肩代わりする見返りとして共同保有権の獲得を提案。しかし、プライド・オブ・ノース(「北の誇り」の意でフローニンヘンの愛称)は、これを固辞したのだ。

 フローニンヘンのテクニカルディレクターであるロン・ヤンス氏は、『Telegraaf』紙に「シティがオファーを出してくれたのはとても素晴らしいことで、彼らとの関係は良好だよ」と前置きしたうえで、オファーを拒絶した理由を明かしている。

「リツが、若い年齢でありながら日本と全く異なる環境に見事に順応し、そして成長していることにとても驚いている。今シーズンだけでも相当の成長を見せ、チームに不可欠な存在になっているし、彼のことは自分たちの手で何とかしたかったんだ」

 同紙は、単独の保有権獲得にフローニンヘンがこだわった理由として、「近い将来、ドウアンが他クラブへ移籍する際に、今よりも高額で売却できる可能性が高くなることを見込んでいるからだ」と報じ、さらに共同保有権の獲得に失敗したマンチェスター・Cについても、「ヨーロッパでプレーしている若手選手のなかで、ドウアンが将来的に稼げる選手という認識を今も持っている」と伝えている。

 持ち前のポジティブさと戦術理解度の高さで、スターダムを駆け上がろうとしている堂安。はたして、日本サッカー界が期待するニュースターは今後、どのようなキャリアを歩むのか。期待感は膨らむばかりだ。
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