【ブラジルW杯】アルゼンチン対ボスニア・ヘルツェゴビナ戦プレビュー

2014年06月15日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

守備に不安を抱える両チームによる撃ち合いとなるのか!?

28年ぶりのワールドカップ優勝を狙うアルゼンチンにとって、初戦は重要。キャプテンでエースのメッシがゴールを奪うことは、勢いに乗るうえでも重要だ。 (C) Getty Images

グループF
アルゼンチンボスニア・ヘルツェゴビナ
19:00(日本時間16日7:00)キックオフ
マラカナン(リオデジャネイロ)
 
【アルゼンチンの視点】
 
 CFのゴンサロ・イグアインは足首を痛めていたが、どうやらボスニア戦には間に合うようで、右のリオネル・メッシ、左のセルヒオ・アグエロの強力前線コンビがマラカナンで披露される。
 
 またロドリゴ・パラシオは4日のトリニダード・トバゴ戦で、同じく足首を痛め、こちらは第2戦以降からの復帰をめざすことになる。
 
 前線のトリオに、最高レベルのドリブルとパスセンスを有するアンヘル・ディ・マリアによる「ファンタスティック・フォー」の攻撃は、今大会出場チームのなかでも屈指の破壊力を誇るが、その一方で守備陣の不安定ぶりは、ついに改善されることなることはなかった。爆発的な攻撃で守備の脆弱さをカバーしていくことになる。
 
 そんな懸念の守備において、クラブレベルでは出場機会に恵まれないGKセルヒオ・ロメロと、筋肉系の故障から復帰したCBのエセキエル・ガライは、不安を少しでも軽減するうえで、鍵を握る存在となる。
 
【ボスニア・ヘルツェゴビナの視点】
 
 試した4-2-3-1システムがはまり、テストマッチではコートジボワールとメキシコ相手に連勝。アルゼンチン戦は予選で用いてきた攻撃的な4-1-3-2ではなく、バランスの取れたこのシステムを採用することになりそうだ。
 
 コートジボワール戦で出色の活躍を見せたのが、2ボランチの一角に入ったDFムハメド・ベシッチ。試合後にサフェト・スシッチ監督は「リオネル・メッシを抑えられる唯一の選手」と激賞しており、そのプレーには要注目だ。
 
 しかし守備陣の脆弱さは否めず、アルゼンチンの強力アタッカー陣をいかにして抑えるかがポイントとなる。
 
 もっとも、守備に不安を抱えているのはアルゼンチンも同じであり、予選10試合で10得点を叩き出したエースのエディン・ゼコがチャンスを決め切れれば、アップセットもあり得ない話ではない。
 
◆対戦成績&試合結果
 
アルゼンチン
2勝
ボスニア・ヘルツェゴビナ
 
1998年5月14日 アルゼンチン 5-0 ボスニア
2013年11月18日 アルゼンチン 2-0 ボスニア
 
 
ワールドサッカーダイジェスト編集部
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