コートジボワール戦後|ラムシ監督 会見コメント「日本の速いペースに支配されるべきではないと思った」

2014年06月15日 週刊サッカーダイジェスト編集部

ドログバは途中から出ることで大きな変化を生み出せる。

ドログバの投入によって、確実に流れを引き寄せたラムシ監督。采配が奏功し、逆転へとつながった。(C) Getty Images

 第1戦に勝てたのは非常にいいことだ。この一戦は難しく、辛うじて勝ち取ったものだと思っている。ハーフタイムには選手たちに落ち着くように、そしてもっと前に向かうように伝えた。前半にもチャンスはあったが、残念ながら得点にはつながらなかった。だがドログバがピッチに出ることによって、すべてが変わった。彼のような存在はベンチにいても、ピッチに出ても大きい。
 
――ドログバが入ることによって流れが変わった。後半から入れた理由は?
 
 数か月前にトルコでフル出場したのを最後に、ドログバは90分プレーしていなかったので、怪我には気をつける必要があった。また戦術的な側面もある。ドログバが初めからピッチにいるよりも、彼が途中から出ることで数人の敵を引き付けられるし、非常に大きな変化を生み出せる。
 
――統計的に言って、あと勝点3を獲れば決勝ラウンドに進めるが。
 
 たしか第1戦に勝つと、89パーセントの確率で決勝トーナメントに進めるという話だ。ただ、そうならないチームもある。
 
――トゥーレ・ヤヤは100パーセントではない状態だったが、それでも90分プレーさせたのはなぜか?
 
 ヤヤは100パーセントではなかったが、チームにとって彼が中盤にいることは重要。また彼が100パーセントの状態に戻るためにも、気を遣う必要がある。ヤヤには、ベンチに戻るかと聞いたが、戻りたくないということだった。
 
――日本は後半途中に遠藤を投入したが、必ずしも上手く機能しているようには見えなかったが?
 
 我々はまず同点にすることを考えた。それが重要だった。日本は良いプレーをして、我々に非常に良い問題提起をしてくれた。日本の速いペースに支配されるべきではないと思ったし、同点にするためのきっかけとしてドログバを投入し、結果として上手くいった。
 
――同じグループに、いわゆる強豪国はいない。これで有利になったと考えているか?
 
 プレッシャーはどの国を相手にしてもある。グループCは非常にバランスが取れているので、どの国にも決勝トーナメントに進むチャンスがある。初戦に勝っただけですべてが保証されるわけではない。

【写真で振り返る】コートジボワール戦
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