バルサが圧巻のゴールラッシュを披露! 4年連続30回目のコパ・デル・レイ優勝を成し遂げる

2018年04月22日 サッカーダイジェストWeb編集部

退団濃厚のイニエスタにもゴールが生まれる。

57分、メッシのパスに抜け出したイニエスタがダメ押しの4点目を叩き込む。今季限りでの退団が噂される33歳のキャプテンは、異次元のパフォーマンスを披露した。 (C)Getty Images

 現地時間4月21日に実施されたコパ・デル・レイ決勝、セビージャ対バルセロナの一戦は、5-0でバルセロナが勝利。4年連続30回目の優勝を成し遂げた。

 3月31日のリーグ戦では、セビージャが2点を先行し、終了間際にバルサが辛くも追いつくという大接戦を演じた両チームだが、この日は前半だけで勝負が着いた。

 14分、GKヤスパー・シレッセンのロングフィードに抜け出したフィリッペ・コウチーニョからルイス・スアレスに渡ってバルサが先制すると、31分にはアンドレス・イニエスタとジョルディ・アルバが左サイドを攻略し、リオネル・メッシがフィニッシュ。さらに40分、ジョルディが自陣の深い位置から放ったパスをスアレスが持ち込み、メッシとのワンツーでさらに加速。最後は右足で流し込んだ。
 
 45分を戦い終えて3-0。ボール支配率はバルサが63%でセビージャが37%。この圧倒的な展開は、後半に入ってからも変わらなかった。

 57分には、おそらくこの試合がバルサの選手として戦う最後の決勝戦になるであろうイニエスタにも、ゴールが生まれた。33歳のベテランMFはメッシとのワンツーでセビージャDF陣の裏に抜け出すと、右サイドの角度のないところから抜群のボディーバランスでシュートに持ち込み、巧みにニアポストの横を破った。

 ゴールラッシュはまだ続く。69分には右サイドでイニエスタのロングパスを受けたコウチーニョがスアレスとのワンツーで中央に切れ込み、5点目を叩き込む。シュートの前にDFクレマン・ラングレの手に当たったとして一時ゴールは取り消されたものの、与えられたPKをふたたびコウチーニョが決めて5-0とした。

 セビージャに反撃の隙を与えず、圧倒的な強さを見せつけたバルサはその後、静かに試合を終わらせに入る。

 パウリーニョ、ウスマンヌ・デンベレを立て続けに投入し、88分、エルネスト・バルベルデ監督はデニス・スアレスをピッチ横に呼んだ。交代するのはイニエスタ。相手サポーターもまじえたほぼすべてのファンからスタンディングオベーションが送られる中、背番号8がピッチを下りる。偉大なるキャプテンはベンチに戻ると、両手で目を覆った。

 そして、アディショナルタイムをほとんど取らずにタイムアップの笛が鳴り響く。バルサがコパ・デル・レイ4連覇の偉業を成し遂げた。
 

次ページ【動画】スアレス! メッシ! イニエスタ! コウチーニョ! バルサ圧巻のゴールラッシュをハイライトで!

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事