"ミシャ札幌vs大槻レッズ"の注目対決は痛み分けのドロー!試合後はスタンドから労いの拍手が

2018年04月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

柏木曰く「球際の激しい良い試合になった」

局面での激しい鍔迫り合いが続いた試合は、0-0で勝点1を分け合った。写真:田中研治

[J1リーグ9節]浦和0-0札幌/4月21日/埼玉
 
 J1リーグ9節の浦和対札幌が21日、埼玉スタジアム2002で行なわれ、0-0の引き分けに終わった。
 
 恩師ペトロヴィッチ監督との初対戦、大槻体制のラストマッチと話題が多かった注目の試合は、局面での鍔迫り合いが続く激しいゲームになった。
 
 浦和は、シャドーに入った柏木陽介がトップの興梠慎三を正確なパスで操りつつ、ウイングバックの宇賀神友弥や橋岡大樹が高い位置を取って相手守備陣にプレッシャーをかける。守備面もタイトで、阿部勇樹、岩波拓也、槙野智章の3バックが身体を張ってゴールを許さない。

 対する札幌は1トップの都倉賢が起点になり、2シャドーの三好康児やチャナティップが絡んでチャンスを拡大した。また、3バックの一角を務める福森晃斗の縦パスが効果的で、中央に鋭いくさびを打ち込んで浦和守備陣に奪いどころを定めさせなかった。
 
 そうして、いずれのチームも高い集中力を維持して隙を見せなまま時間が経過。札幌は後半開始に早坂良太、62分に兵働慎剛、81分に宮吉拓実と早い段階で3枚を代えて中盤の運動量を確保し、浦和は81分に青木拓矢、86分に武富孝介、90分に李忠成と試合終盤にフレッシュな選手を送り込んで攻撃の圧力を高めたが、両チームともゴールを奪えずに試合は終了した。
 
 スコアレスドローに終わったものの、柏木が「お互いにそこまで良さを出せずに終わったけど、球際の激しい良い試合になったと思います」と言うように迫力は十分。試合後は、この試合を最後にオズワルド・オリヴェイラ新監督にバトンタッチする大槻毅暫定監督に向けて、スタンドの浦和サポーターから大きな拍手が送られた。
 
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