アルガルベの悲劇から52日。なでしこJのキャプテン熊谷が語るアジアカップ連覇の舞台裏

2018年04月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

今大会中に熊谷が感じ取ったのはチームの一体感だ!

衝撃的な大敗も喫したアルガルベ杯。そこからキャプテンとして熊谷は見事にチームを立て直した。(C)Getty Images

[女子アジアカップ]日本 1-0 オーストラリア/4月20日/ヨルダン
 
 アルガルベカップでオランダに2-6の大敗を喫してから52日。
「アジアNo.1になれるのか」
「ワールドカップの出場権は取れるのか」
 至る所で懐疑的な声が上がるなか、なでしこジャパンは女子アジアカップで見事に下馬評を覆す結果を残した。
 
 20日(日本時間21日)、日本は決勝でオーストラリアを1-0で撃破。大会連覇を達成し、選手たちの笑顔がピッチ上で弾けた。
 
 その一方でチームのキャプテンを務める熊谷紗希は「最高の形で終われて良かった」という言葉を残しつつ、「初戦から簡単な試合ばかりではなかった」と毎試合が難しい戦いだったと明かす。
 
 それでも結果を残せたのは、「試合を重ねるごとに全員が成長をして、どんどん良くなっていった」からだと熊谷は言う。とりわけ、優勝の原動力となったのはチーム内で意思統一を図れた点だ。
「(直前に負傷離脱して)大会に来られなかった(中里)優を含めて、24人全員でやってきた。その中でいろんな立場があって、出られる選手、出られない選手がいたのですが、全員で同じ方向を目指して戦うことができた」(熊谷)

 今大会前の合宿で無念の負傷離脱となった中里優を含め、24名は高倉麻子監督の下で一致団結。今大会の5位以内に与えられるワールドカップ出場権獲得のため、アジアカップ連覇のため。それぞれが与えられた役割を全うし、彼女たちの積み重ねは最高の形で実を結んだ。

「チームとしての力はかなり高まった」(熊谷)。しかし、まだ終わりではない。来年にはワールドカップが控えている。「今回は優勝で終われましたけど、私たちの戦いはまだ終わっていない」とはキャプテンの言葉。アジアカップで掴んだ成功体験を手に、熊谷はなでしこジャパンを世界一奪還に導くつもりだ。
 
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