ルーマニアの「お騒がせ男」ムトゥが監督に初挑戦! 母国のクラブの指揮官に就任

2018年04月21日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

39歳の若さで母国のプロクラブを指揮することに。

一時は、瀬戸貴幸が所属するアストラの新監督候補に挙げられていたムトゥだが、急転直下、同じ1部リーグのヴォルンタリの監督に就任した。 (C) Getty Images

 フランスの『L'Equipe』紙など欧州の主要メディアは4月中旬、元ルーマニア代表FWのアドリアン・ムトゥが、ルーマニア1部リーグに所属するヴォルンタリの監督に就任したと報じた。

 現役時代、イタリアのパルマやユベントス、フィオレンティーナなどで活躍したムトゥは、ルーマニア代表としても35ゴールを決めており、これはいまも破られていない同国代表の最多得点記録だ。

 一方で、ピッチ外では2度もドーピング問題を起こすなど、スキャンダラスで波乱に満ちたサッカー人生を送ったことでも有名な選手だ。

 2016年6月に現役を引退したあとは、母国の名門ディナモ・ブカレストのゼネラルマネジャーやルーマニア・サッカー連盟のテクニカルディレクターとして働いていた。
 
 現在ムトゥは、UEFAのプロライセンスを取得中のため、必要なライセンスを持つアシスタントコーチをスタッフに加えて指揮を執る予定だ。

 そのヴォルンタリは2014-15シーズンに2部リーグを制して初の1部昇格を果たしたクラブで、昨シーズンは経験豊かな選手を補強したことで成績を伸ばし、リーグでは9位、カップ戦ではアストラを破って初優勝を果たしている。

 今シーズンは14チーム中10位と低迷し、下位8チームで行なわれている残留ラウンドでは、1勝1分け3敗と苦戦を強いられている。そのためクラブは指揮官交代を決断。クラウディウ・ニクレスク監督との契約を解除していた。

 ムトゥ新監督の初陣は、現地時間4月22日にアウェーで開催されるコンコルディア・キアーニャ戦。2月のリーグ戦では1-3と完敗している相手だけに、なんらかの対策が必要となるが、はたしてムトゥはこの難局を乗り切り、チームを立て直せるのか。
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