これぞまさしくエースの仕事だ。

　４月17日（日本時間18日未明）、女子アジアカップの準決勝で中国女子代表と戦った日本女子代表は３-１で勝利を収めた。

　序盤から押し気味に進めたなかで、先制点をもたらしたのは日本のエース・岩渕真奈だ。39分に隅田凛からの縦パスを受けた背番号８は、またぎフェイントで敵DFを外し、左足で先制点を叩き込んだ。

　試合後、岩渕は先制ゴールを振り返り、「良い形で凛ちゃんから縦パスが入ってゴールを決めることが出来た」と自身の一撃を冷静に振り返った。

　初戦のベトナム戦以来となる３試合ぶりの得点で、チームの勝利に大きく貢献した岩渕。これで決勝は、グループステージ第３戦で相まみえたオーストラリア女子代表との再戦が決まった。

　そこに関してはやはり特別な想いがあるようで、「決着を付けられるようにチーム全員で勝ちにいきたい」と岩渕は意気込みを語った。

　前回の対戦では１-０でリードしていた終盤に失点し、１-１の引き分け。両者ともに2019年のワールドカップ出場を手中に収める格好となったが、ドローに終わったため岩渕がそう思うのも無理はないだろう。

"暗黙の了解"で引き分けに終わったオーストラリアから、次こそは勝利を挙げられるか。「毎試合、結果を残したいと思っている。もっと決められるようにしたい」というエースが再びネットを揺らし、なでしこジャパンを大会連覇に導く。