「勝利を盗んだ」の声にジダン監督が憤慨。「最高のクラブに対する妬みだ」

2018年04月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

「我々は準決勝進出に値した」

ジダン監督は批判を繰り返したブッフォンの態度には理解を示しつつ、ユベントスが格段に上回っていたわけではないと語った。(C)Getty Images

 際どいPKの判定について、意見が分かれるのは当然だ。だが、レアル・マドリーのジネディーヌ・ジダン監督は、チャンピオンズ・リーグ(CL)準々決勝で「ユベントスから勝利を盗んだ」と言われることに我慢ならないようだ。

 敵地での第1レグで3-0と快勝したマドリーは、本拠地サンチャゴ・ベルナベウでは逆に3失点を喫し、2試合のトータルスコアで同点とされた。だが、終了間際にPKを獲得。これをクリスチアーノ・ロナウドが決め、冷や汗をかきながらも準決勝に駒を進めていた。

 ジャンルイジ・ブッフォンがPKの判定に抗議して退場となり、試合後もマイケル・オリバー主審を非難するなど、ユーベ陣営はPKの判定に怒りを露にした。イタリア紙『Corriere dello Sport』や、バルセロナ寄りのスペイン紙『Sport』などは、試合翌日の一面で「マドリーが勝利を盗んだ」と伝えている。
 
 だが『ESPN』によると、ジダン監督は4月14日の会見で「PKかどうかはそれぞれの意見がある」としつつ、「強奪などと言われたら、さすがの私も憤慨するよ」と反論した。

「我々がやっていることが、アンチ・マドリーの人たちを不快にさせるのだろうが、それは我々に変えられることじゃない。我々にできるのは、いまやっていることを続けることだけだ。このクラブの歴史はだれにも変えられない。なにを言われようが、書かれようが、マドリーは世界最高のクラブ。最高だと、妬みを生むものなんだよ」

 ジダン監督は「ユベントスのほうが格段に優れていたというわけではないし、"勝利が盗まれた"という表現は正しくない。我々は良いプレーをし、2試合を通じてラウンド突破に値した」

 一方で、激しい言葉で批判を続けたブッフォンについて、ジダン監督は「試合終了から少し経ってはいたが、まだ興奮が収まっていない様子だった」と理解を示しつつ、マドリーの勝利は不当ではないと繰り返した。

「彼の感情を受け入れなければいけない。だが、我々は準決勝進出に値した。私がもっとも関心あるのはそこだ」

 前人未到のCL3連覇をめざすジダン監督とマドリーは、準決勝でドイツ王者のバイエルンと対戦する。
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