「時期が悪い」「敬意を欠いている」 監督を引き抜かれたフランクフルトSDがバイエルンを痛烈批判

2018年04月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

「プロフェッショナルじゃない」と不満を訴えるボビッチSD。

フランクフルト側の事情を無視して、コバチ(写真)の次期監督就任を発表したバイエルン。ボビッチSDが怒るのももっともだ。(C)Getty Images

 バイエルンは現地時間4月13日、フランクフルトのニコ・コバチ監督を来シーズンから指揮官として招へいすることを正式発表した。

 コバチ監督は先日、「何か」がなければ来シーズンもフランクフルトで指揮を執ると話していた。だが12日、バイエルンからオファーがあったことを明かし、急転直下、ドイツ最大のクラブへの移籍が決まった。

 指揮官を引き抜かれた形のフランクフルトは、バイエルンがこのタイミングで招聘に動き、引き抜きを公表したことに不満があるようだ。『ESPN』によると、フランクフルトのフレディ・ボビッチSDは、コバチ監督の決断に「驚いた。フランクフルトにとって非常に重要な時期だというのに……」と不満を述べている。

「我々は多くの重要な試合を控えている。タイミングが悪すぎる」

 現在ブンデスリーガで5位につけるフランクフルトは、勝点2差の4位レバークーゼンとチャンピオンズ・リーグ(CL)の出場権を争っており、現地時間4月18日にはシャルケとのDFBカップ準決勝も控えている。

 
 コバチのバイエルン監督就任については、前日から複数のドイツ・メディアが報じていた。ボビッチSDは、「メディアに情報が漏れた。もちろん、フランクフルトからじゃない。こういうのは迷惑だ。プロフェッショナルじゃないし、まったく敬意を欠いている」と、バイエルンが情報をリークしたことを批判している。

「バイエルンから発表に関する事前の連絡はなかった。すぐにすべてが公になった。細部に至るまでね。こんな無礼は、ブンデスリーガレベルでは経験したことがない。はっきり言って迷惑だ」

 両クラブ間に遺恨を残しそうなコバチ監督の移籍劇。はたしてフランクフルトは、今シーズン限りでの退任が決まっている指揮官の下で、CLやDFBカップ決勝への切符を手にすることができるのか。
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