長崎が圧巻ゴールショーで鮮やかに連勝! ガンバは攻守にミス連発で惨敗を喫す

2018年04月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

激しい雨のなか、90分を通して闘志を前面に

長崎は18分に中村(20番)が先制点をゲット。その後も効率よく加点し、G大阪を攻守両面で圧倒した。(C)J.LEAGUE PHOTOS

[J1リーグ8節]長崎 3-0 G大阪/4月14日/トラスタ
 
 前節にリーグ戦初勝利を挙げた両雄が、連勝を懸けて臨んだ"ボトム2対決"。立ち上がりからペースを掴んだのはホームのV・ファーレン長崎だった。
 
 分厚いパスワークを見せるガンバ大阪に対して、序盤は様子見とばかりに引き気味で構えてゲームを進める。スイッチが入ったのは開始7分のプレーだ。敵陣での鋭いフォアチェックからシュートカウンターを繰り出し、まずは澤田が決定機を迎える。さらに1分後にも左サイドを素早く攻略して翁長が中央へクロスを送り、ファンマがあわやという場面を創出した。
 
 10分に7戦5発と好調の敵FWファン・ウィジョに危険なシーンを作られたが、その後はG大阪にエリア内へいっさい踏み込ませない堅牢を維持する。攻と守の切り替え時に抜群の連動性を発揮し、試合の主導権をがっちり握り続けた。そして18分、ホームチームは勢いのままにゴールをこじ開けるのだ。素早い守→攻のトランジションから、ファンマが裏のスペースへパス。瞬く間に2対2の状況を迎えると、澤田の鋭いグラウンダーのクロスを走り込んだ中村が豪快に蹴り込み、先制点を挙げた。

 
 前半半ばからは雨量が急激に増え、強風に晒されたこともあってゲームは膠着状態に陥る。G大阪が自陣でパスミスを連発したのに対して、長崎は集中力を落とさずに個々が役割を全うし、35分にカウンターから澤田がチャンスを掴むなど、常に手数を出し続けた。
 
 後半もスタートからフルスロットルでゴールを追う長崎は、電光石火の追加点を奪う。48分だった。右サイドでの繋ぎからエリア内に抜け出した中原がシュートを放ち、相手GK東口が弾いた球を翁長がきっちり押し込む。相手DF三浦に当たってコースが変わるやや幸運なゴールだったが、長崎イレブンの積極果敢な姿勢が結果に結実した格好だ。
 
 流れを変えたいG大阪は後半頭から右SBにオ・ジェソクを入れて米倉を前へ上げ、62分には切り札の17歳・中村を倉田に代えて早々に投入。だがその1分後に自滅から致命的な3点目を決められてしまう。黒木の強力ミドルをキャッチした東口が遠藤へスロー。これが長崎に狙い撃ちされ、こぼれ球をそのまま中原にダイレクトでねじ込まれたのだ。
 
 74分にファンマの一撃がポストを叩くなど攻勢の手を緩めなかった長崎。終盤は押し込まれる場面もあったがしっかりクリーンシートを達成し、鮮やかな連勝だ。ホームゲームでのJ1初白星を挙げ、トランスコスモスタジアム長崎に歓喜の輪が広がった。

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