ハリルに抜擢された昌子源は"電撃解任"に何を感じたか?新体制への想いは?

2018年04月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

「自信にもなったし、未熟さを感じることもあった」と様々な経験で成長

ハリル体制下でA代表デビューを果たした昌子は、前監督に恩義を感じているようだ。(C)SOCCER DIGEST

 列島に衝撃が走ったヴァイッド・ハリルホジッチ日本代表監督の解任劇。鹿島の昌子源も複雑な表情で心境を吐露した。
 
「結果がすべて。ピッチでやるのは選手たち。自分たちの責任でもある」
 
 昌子にとって、監督の任期途中での解任を経験するのは、これで3度目。1度目はトニーニョ・セレーゾ監督の更迭時(15年7月)。2度目は昨年5月の石井正忠監督の解任であり、いずれも所属する鹿島でのこと。日本代表ではこれが初めてとなった。

 石井監督采配下では、Jリーグ優勝やクラブワールドカップ準優勝などを経験した。「成長できたのは間違いない。それだけに申し訳ない」と結果を残せずに報いることができなかった己を責めた。ハリルホジッチ監督も自身を評価し、抜擢してくれただけに恩義を感じていた。
 
 日本代表に初招集されたのは2014年10月、当時のハビエル・アギーレ監督時代だった。アギーレ監督の下での出番はなく、国際Aマッチ初出場はハリルホジッチ監督就任後。2015年3月31日の国際親善試合ウズベキスタン戦で初キャップを飾った。
 
 デビュー以後は、吉田麻也と森重真人のセンターバックの双璧を前に定位置確保とまではいかなかったが、ロシア・ワールドカップ出場を決めた大一番、アジア最終予選のオーストラリア戦(17年8月31日)でピッチに立ち、12月のE-1選手権では主将を任され、「自信にもなったし、未熟さを感じることもあった」と様々なことを吸収してきた。
 
 鹿島と代表で求められる役割が異なるなか、それでも柔軟に対応し、昨年10月の合宿でハリルホジッチ監督に体脂肪率オーバーを指摘され、肉体管理にもこだわった。西野朗監督が新たに就任し、方針転換が行われることになるが、「新監督になってやり方も分からないし、選ばれるかも分からない。ただ、自分はやるだけ。クラブで結果を出すだけ」と昌子。ハリルホジッチ監督時代の経験を糧に新体制でのメンバー入りに意欲を示す。
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