S・ラモスは準決勝第1レグに出られない!? ユーベ撃破の裏でマドリー主将の行動が問題に

2018年04月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

敵将と言い争う姿も捉えられてしまったS・ラモス。

激戦となったユーベとの準々決勝第2レグ。ピッチにはなぜか本来スタンドにいるはずのS・ラモスの姿が…。  (C) REUTERS/AFLO

 現地時間4月11日、チャンピオンズ・リーグ(CL)準々決勝第2レグで、レアル・マドリーはユベントスと対戦し、一時は2戦合計スコア(3-3)で追いつかれながら、土壇場でクリスチアーノ・ロナウドがPKを決め、ベスト4進出を果たした。
 
 この大一番で出場停止だった主将のセルヒオ・ラモスは、当初、スタンドでリラックスした様子を見せていた。だが、3点のリードを失い、まさかの敗退もあり得る緊迫した展開になったゲーム終盤、キャプテンはロッカールームへと続くトンネルに移動していた。当然、ここはUEFAが出場停止選手の入場をUEFAが禁止しているエリアだ。
 
 さらに試合終了直後には、ユベントスのマッシミリアーノ・アッレグリ監督と言い争っている姿も映し出されたS・ラモス。イタリア紙『Gazzetta dello Sport』によれば、両者はこの時、命運を分けた試合終了間際のPKについて話していたという。アッレグリがこの時の会話の内容を明かしている。
 
「彼は『PKがあった』と言ってきたんだ。私は彼に第1レグでも我々に対するPKがあったはずだと返したんだ。彼は理解していたけど、分からないフリをしていたよ」

 

 PK判定が正しかったどうかは別にして、マドリーがユーベを下して準決勝に駒を進めた事実は変わらない。だが、ラモスが興奮するあまりにピッチレベルへ降り立ったことが、前人未到の3連覇を目指すマドリーにとって痛手となるかもしれない。
 
 スペイン紙『AS』は、この件で、ラモスには新たに出場停止処分が科され、準決勝第1レグに出場できなくなる恐れがあると報じた。UEFA関係者によると、審判団はラモスの行為を報告書に記したという。
 
 マドリーは以前も同様のケースで選手が処分された過去を持つ。2014年のCL決勝で、ガレス・ベイルの決勝ゴールに喜び、出場停止にもかかわらずピッチサイドに降り立ったシャビ・アロンソが、翌シーズンのスーパーカップで出場停止となっていた。
 
 ジネディーヌ・ジダン監督のチームにおけるラモスの存在感は言うまでもない。この日もスペイン代表DFを欠いたことで、マドリーは本拠地サンチャゴ・ベルナベウで3失点を喫し、薄氷を踏む思いをしたのだ。
 
 バイエルン、リバプール、ローマと対戦する可能性のある準決勝の初戦に、はたして、ラモスは出場できるのか。UEFAの決定が待たれる。
 
 

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