西野ジャパンの秘密兵器になる!? ハンブルク地元紙が“上昇株”伊藤達哉の初招集に期待!

2018年04月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

ハンブルクの街はちょっとしたフィーバーに

先週末のシャルケ戦で躍動した伊藤。20歳の日本人アタッカーがハンブルクの街を熱くさせている。(C)Getty Images

 日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ前監督が解任された一報は、欧州でも驚きをもって伝えられた。4月12日には西野朗・前技術委員長が正式に次期監督に指名され、新たなスタートを切っている。
 
 そんななか、ドイツ・ハンブルクの有力地元紙『Hamburger Morgenpost』が期待を込めて記事としたのが新たなアイドル、伊藤達哉のA代表入りだ。
 
 2015年に柏レイソルU-18からハンブルガーSVの下部組織に入団し、今シーズンはトップとセカンドチームを行き来しながら研鑽を積んできた。そしてついに一躍ブレイクを遂げたのが4月7日のブンデスリーガ27節、シャルケ04との一戦だ。スタメン出場で気を吐いた伊藤は左サイドで躍動。1-1で迎えた62分には電光石火のドリブルで敵ディフェンス網を切り裂き、ルイス・ホルトビーの逆転弾をお膳立てして見せた。試合は3-2でハンブルクが勝利し、伊藤はサッカー専門誌『Kicker』と大衆紙『Bild』の2大メディアから最高評価を受けたのである。

 
 最下位脱出の立役者となった日本人アタッカーを「苦しいチームに灯った希望の光」と称えた『Hamburger Morgenpost』紙は、こう続けるのだ。
 
「シャルケ戦での出色のパフォーマンスが、イトウの日本代表における立場も変えていくはずだ。先日(今年3月)はU-21代表の遠征に帯同したが、もはやA代表から初めてお呼びがかかってもおかしくはない。日本ではハリルホジッチ監督が解任され、アキラ・ニシノが新たに指揮を執ることとなった。彼はテクニカル・ディレクターを務めていた人物で、U-21チームでのイトウのプレーもちゃんと把握している。これからチームはシャッフルされるだろう。そのなかで、上り調子のイトウにもきっとチャンスが巡ってくる。つまりはワールドカップへの道が開けてきたということだ。ブンデスリーガでのさらなる活躍が望まれる」
 
 かなり希望的観測が強いが、現地での伊藤の人気ぶりを十二分に窺わせる。ハンブルク入団後初のフルタイム出場を果たしたシャルケ戦では、試合後にホームサポーターからスタンディングオベーションを受けた。新たなヤングスターの台頭に、ハンブルクの街はちょっとしたフィーバーに包まれているのだ。
 
 昨年末には2021年6月までの契約延長が発表されるなど、クラブの期待値も高い。大注目の伊藤の次戦は、4月14日土曜日のホッフェンハイム戦だ。敵地での重要なゲームで、2戦連続の先発を飾れるか。
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