室屋のゴラッソで鹿島を粉砕。FC東京はリーグ4連勝で3位浮上‼

2018年04月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

疾風の如く突破した室屋はオウンゴールを誘発すると、55分にはなんと…

鹿島戦でFC東京を勝利に導いた室屋。まさにスーパーだった。写真:田中研治

 2018年4月11日、リーグ3連勝中のFC東京がホームの味の素スタジアムで鹿島を迎え撃った。12分には鹿島のGKクォン・スンテがキックミス。それがディエゴ・オリヴェイラに当たってゴールになりかけたが、そのシュートはクォン・スンテの好セーブによって枠から外れた。
 
 立ち上がりからそれなりに動きが良かった東京だが、29分に先制されてしまう。レアンドロのやや強引な突破から最後は金崎夢生に右足インサイドで冷静に蹴り込まれた。それでも、39分に右サイドを疾風の如くドリブルで突破した室屋成が鋭いクロスからオウンゴールを誘発。前半のうちに追いついた。
 
 これで息を吹き返したFC東京は前半終了間際にもビッグチャンス。D・オリヴェイラのクロスに東慶悟が右足で上手く合わせたシュートはしかし、相手のDFに当たりゴールにならなかった。結局は前半を終えてスコアは1-1。双方ともタフに戦う好ゲームとなった。
 後半に入ると、FC東京は51分に決定機を迎える。右サイドの永井謙佑からのクロスに東がヘッドで合わせたが、これはGKのクォン・スンテに防がれた。これで流れを掴んだFC東京はその4分後に逆転弾を叩き込む。オーバーラップしてきた室屋が永井のヒールパスを受けると、またしてもスピーディなドリブルからシュートレンジまで自ら持ち込み、右足でGKのニアサイドを抜いたのだ。
 
 一方の鹿島がなかなか効果的な攻撃を仕掛けられない状況下で、FC東京はファストブレイク(速攻)を仕掛けていった。71分のD・オリヴェイラの絶好機をモノにできないなど追加点こそ奪えなかったが、内容では鹿島を上回っていた。試合はこのまま2-1で終了。連敗の鹿島を横目に、FC東京はリーグ4連勝を飾った。
 
 この日最高の仕事をしたのは、間違いなく室屋。鬼気迫るような表情でのドリブル突破、大胆なフィニッシュワーク、いずれも「今の日本代表に欲しい」と唸ってしまうようなスーパーなプレーだった。今季のリーグ序盤戦は若手の岡崎慎にポジションを奪われる試合もあったが、この鹿島戦を境に不動の右SBになる可能性もありそうだ。
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事