ローマが完璧な形でバルサを粉砕! 3点のビハインドを跳ねのけてベスト4進出を決める

2018年04月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

勇敢に攻め続け、奇跡を起こす。

あと1点で勝ち抜けが決まるという状況で迎えた82分、マノラス(中央)のヘッドが決まり、ローマが奇跡の逆転突破をやってのけた。(C)REUTERS/AFLO

 現地時間4月10日に実施されたチャンピオンズ・リーグ準々決勝第2レグ、ローマ対バルセロナの一戦は、ホームのローマが3-0で勝利。2試合合計4-4とし、アウェーゴールの差によってベスト4進出を決めた。

「偉業を成し遂げるチャンス。(逆転は)考えにくいことかもしれないが信じてみたい」

 前日の会見でそう語っていたローマのエウセビオ・ディ・フランチェスコ監督は、中盤に厚みを加え、攻撃の人数を増やすために、自身の哲学に反して3バックを採用。そして、その効果はいきなり出た。

 
 6分、ダニエレ・デ・ロッシのパスに抜け出したエディン・ゼコのゴールで先制に成功し、前半を1点リードで折り返したローマは、後半も立ち上がりからバルサを相手に勇敢に攻め込む。すると58分、ゼコがジェラール・ピケに倒されてPKを獲得。これをデ・ロッシがゴール右隅に落ち着いて叩き込み、2-0とした。

 2試合のトータルスコアは3-4。アウェーゴールを奪っているローマは、あと1点奪えば勝ち抜けが決まる。本拠地オリンピコのボルテージは一気に跳ね上がった。

 一方、これだけ追い込まれた状況になっても、この日のバルサはなかなか攻撃のスイッチが入らない。中盤でのパスはローマ守備陣の執拗なプレスに遮られ、シュートを撃つことさえままならなかった。

 そしてローマの攻勢が続く中、82分、ホームチームに「待望の1点」が生まれる。右からのコーナーキックをコスタス・マノラスがニアサイドで頭で合わせ、これがバルサ・ゴールに吸い込まれたのだ。

 逆転されたバルサはネウソン・セメドに代えてウスマンヌ・デンベレを投入。ピケも最前線に残ってローマ・ゴールに迫るものの、この日は頼みのリオネル・メッシが最後まで沈黙。結局4分のアディショナルタイムの間にもスコアは動かず、ローマが奇跡の逆転突破をやってのけた。
 
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