日本で唯一の週刊サッカー専門誌、『週刊サッカーダイジェスト』の編集部が、2014シーズンのＪ１を見通す。

　ワールドカップイヤーの2014年は、はたしてどんなシーズンになるのか――。

　週刊サッカーダイジェストの記者に聞いたのは、各担当クラブの展望。セレッソ大阪を占うのは、原山裕平記者だ。

Q1
オフの採点。補強を含めた開幕までの準備は、100点満点で何点？
A1
90点。

移籍が噂された柿谷、山口、扇原が残留し、なんといってもフォルランの加入が大きい。そのフォルランが足を痛めたのが、開幕への不安材料。新監督のポポヴィッチ・スタイルはスムーズに浸透している。

Q2
昨シーズンからの最も大きな変化は？
A2
前監督も攻撃サッカーを好んだが、新監督はよりパススタイルへ傾倒する。質の高い選手が多いためにそれも機能するだろうが、シンプルに個を活かす戦術のほうが今のチームには合いそう。

Q3
今シーズンのチームの最大の売り（強み）は？
A3
フォルラン。得点だけでなく、２トップでコンビを組む柿谷の能力をさらに引き出してくれそう。

Q4
今シーズンのチームで最も懸念される弱みは？
A4
監督の戦術。前述したように、戦術ありきになってしまうと……。またワールドカップ後に柿谷、山口が欧州挑戦する可能性も。選手層は決して厚くなく、流出は避けたい。

Q5
戦術上のキーマンは？
A5
長谷川アーリアジャスール｜MF
ポポヴィッチ監督のサッカーを熟知する。年齢的にもその経験を伝えられる存在で、選手と監督の橋渡し的な役割もこなせる。