【移籍市場超速報】マンチーニがガラタサライ監督を辞任。37歳トーニはヴェローナと契約延長へ

2014年06月12日 ジャンルカ・ディ・マルツィオ

マンチーニはガラタサライの監督を辞任。

ガラタサライを退団したマンチーニ。ラツィオやサウサンプトンの次期監督候補に取り沙汰されている。 (C) Getty Images

【ガラタサライ】マンチーニ監督の辞任を発表
 
 6月10日のロベルト・マンチーニ監督とガラタサライ首脳との会談は不調に終わり、ガラタサライは11日、マンチーニ監督の辞任を発表した。これを受け、マンチーニは次のようにコメントしている。
 
「監督としてクラブが置かれた状況は理解している。しかし私がこの仕事を受けた時の状況、クラブが掲げた目標は現在のそれとは異なっていた。この8か月、困難な状況の中でチャンピオンズ・リーグ出場権、トルコ・カップ優勝、リーグ戦2位という結果を勝ち取ってきたが、このたび、この素晴らしいクラブとサポーターに別れを告げる決断を下した」
 
【ヴェローナ】ルカ・トーニの契約延長が濃厚に
 
 37歳の元イタリア代表FWで、13-14シーズンのセリエAで20ゴールを挙げたルカ・トーニは、ヴェローナとの契約を1年延長するという決断を下した。まだ公式には発表されていないが、両者の間では合意が成立している模様だ。
 
【ラツィオ】レーヤ監督は辞任へ
 
 6月11日夜まで続いたクラウディオ・ロティート会長とエドアルド・レーヤ監督の会談は、ネガティブな結果に終わった模様だ。両者ともに口を固く閉ざしているが、良好な関係にもかかわらず来シーズンの構想については意見が合わなかったものと見られる。
 
 レーヤ監督は12日11時から記者会見を開く予定で、そこで辞任が公になるものと見られる。後任にはボローニャとの契約を解除してフリーになったステーファノ・ピオリが有力。12日午後にロティート会長と会談するものと見られている。
 
【カリアリ】新オーナー、トンマーゾ・ジュリーニがコメント
 
 アメリカ人投資家グループとの経営権譲渡交渉がまとまりかけたカリアリは、先週末から事態が一転。カリアリに事業拠点を持つフッ素加工アルミニウムメーカー『Fluorsid』を保有するミラノの実業家トンマーゾ・ジュリーニへの売却が決まった。買収額は4500万ユーロ(約63億円)。監督にはズデネク・ゼーマンの名前も挙がっている。
 
【翻訳】
片野道郎
 
翻訳者からのごあいさつ
 イタリアのスポーツ専門局『SkySport』を舞台に活躍するジャンルカ・ディ・マルツィオは、移籍専門記者という新たなジャンルを独力で切り開いた草分けにして、他をまったく寄せ付けないトップランナーです。
 
 イタリア国内ではすでに数年前から超メジャーな存在でしたが、2013年1月にジョゼップ・グアルディオラ監督のバイエルン入りという大スクープをものにして、一躍ヨーロッパ中でその名を知られるようになりました。その後も、ウィリアン(当時シャフタール・ドネツク)がトッテナムからチェルシーに寝返った顛末など、イタリアにいながらワールドワイドな移籍情報をいくつもスクープしています。
 
 セリエAから下部リーグまで各クラブの会長やスポーツディレクターはもちろん、代理人からスカウトまで膨大な関係者と緊密なネットワークを持ち(iPhoneのアドレス帳には3000人以上のコンタクトが入っています)、他の記者には絶対入手できないディープな情報をキャッチ。素晴らしいのは、しっかり裏が取れるまでは決して情報を出さないところです。
 
 ご存じの通り、世界中を飛び交っている移籍関連ニュースの大半は、誰かの願望や思惑に基づくただの噂でありそれ以上ではありませんが、ディ・マルツィオが発信するニュースは、すべて彼自身のプライドがかかったガチネタであり、ハズレはほぼ皆無と言っても過言ではありません。移籍ネタに関しては、どんなにありそうな話でもディ・マルツィオが書くまでは嘘か本当かわからない、どんなにあり得ない話でもディ・マルツィオが書いたら本当、というのが、もはやこの業界の常識になっているくらいです。
 
 ツイッターのフォロワーは全世界で約30万人。日本では13年7月から『ワールドサッカーダイジェスト』誌に連載コラムを寄稿しています。先月、この連載を休載した時には、日本のフォロワーからいくつも問い合わせのリプライが飛んで来たほどの人気です。
 
 そんなディ・マルツィオのオフィシャルサイト『gianlucadimarzio.com』から、移籍関連を中心とする最新ニュースを毎日厳選してお伝えするのがこのコーナー。サプライズはあっても「ガセ」はありませんから、安心してお読みください。(片野道郎)
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